リツエアクベバ

satomies’s diary

渋柿

昨日、父の郷里の方からメールが来た。70代の女性、6人きょうだいで何番目だったかよくわからない。6人の中のお二人がとてもよくしてくださる。

「秋ですね!」ということで、柿を送ると。今日渋抜きをしたから24日以降に食べごろになると。

ついていけない。意味がわからない。渋抜きって渋柿?わたしは渋柿を知らない。柿の木というのはそこらの家でよく植えとくもんだと、そんなことを姑からか舅からか聞いた。
あのさ、わたしは都会の子なんだ。近くに柿の木なんてなかったし、渋柿なんてもっと知らない。

結婚してこの地に来て、初めて渋柿の木を見た。夫のおばあちゃんがよく干し柿を作っていたという話を聞いた。美しくたわわになる。渋柿だから、と言われたのだけれど渋柿ってなあに?が根本にあるものだから、誰もいないときに取って食べてみた。渋くてびっくりした。

とにかくメールの意味がわからないので夫に聞く。「渋抜きするなら渋柿だ。渋抜きは焼酎につけるのだろうけどよく知らない。ばあちゃんは干し柿をよく作っていた」。
義妹にも聞く。「渋抜きするなら渋柿だ。渋抜きは焼酎につけるのだろうけどよく知らない。おばあちゃんは干し柿をよく作っていた」。

あんたら、同じこと言ってるだけだ。しょうがない、きょうだいか。

母に聞く。「ああ、秋になるとどこのうちも柿を並べて渋抜きするのよ。日にち置くと甘くなってね。よく友達とああ、あの柿が食べたいねえって言うの」。

あのさ。と、母に言う。その話に出てくる風景、全部あなたの結婚前の話でしょう。わたしが知るわけないんだな。

で、なんとなくそういうことかと思ってGoogle先生にいろいろ聞く。要するにこれってあれだ、要するに新潟方面の話くさいな。
「新潟 渋柿 焼酎」で検索。なんだかいろいろ出てくる。滋賀でという話も出てくる。ふむふむ。

要するに、「秋の味覚」ということらしい。いっしょに入っていた大きな新高梨を食べながら、食べごろになった渋柿はどんな味なのだろうと心が弾む。