リツエアクベバ

satomies’s diary

胡蝶蘭子

コロナの新規感染者数は今日もヤバいぜ。
全国1536人、東京472人、大阪195人、愛知181人、福岡121人、沖縄58人。神奈川58人、横浜33人。北海道が18人で二桁になってしまったなと思う。

今日はパートに行かない日なのだけれど、行く。数ヶ月前に職場に頂き物の胡蝶蘭の鉢が置かれた。その胡蝶蘭の花が終わり、このまま放置したらやがてダメになる。なぜかふんだんに水やりする人がいて、明らかに株がやられて傷んできていた。ダメなんだよ、胡蝶蘭に水だばだばやったら。それがどうにも放っておけなくて。この営業所のトップに「あの胡蝶蘭の世話をやってもいいか?」と聞き。許可もらったので、花後の処理をしに行った。

わたしはこの営業所では週3回短時間の、末端雑用パートのおばちゃんなのだが。実は胡蝶蘭育成婆でもある。

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この胡蝶蘭は育成5年目の写真。この子は今年育成7年目の花を終えたところ。うちにはこの子の他に小さいサイズのものと、紫の色付きの鉢がある。

花鋏と水苔を持参。立派な鉢に三株入っていたのだが。植え替えのために中を出したらだばだばと水やりされた弊害で、水苔がカビていてひどい有様だった。すっかり瀕死の二株を取り除き、中の水苔を全て入れ替えて一番元気なものを残してきた。
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地上の姿は元気だったけれど、根の状態はあまりいいとは言えなかった。それでも他のふたつよりはなんとか生き延びるだろうと思った。「絶対に水をやらないでください、根が傷んでいます」と書いた紙を鉢の中に入れてきた。あれ以上水やりを続けられていたら、たぶんあの子は死ぬ。水やりをしている人は善意だと思うと申し訳ないと思うが、ごめん。頼む。今のこの子に水は毒なんだ。

「あの胡蝶蘭の世話をしていいか?植え替えたいのだが」

そうこの営業所の偉いおじさんに聞いた時に、「欲しいなら持ち帰ってもいい」「欲しいんでしょ?」と言われた。

いや、うちにはもう置き場所がない。欲しいと言うよりは。手を出さなきゃ死ぬ、というのが見ていられないのだ。瀕死の捨て猫の保護というのが近い、と言った。

それと。枯れてんじゃん、と思ってる人が多い中で、生き返って欲しかった。そして堂々と生き延びて欲しかった。

帰る時に、鉢を抱いた。生き延びるんだよ、ちゃんと生き延びるんだよ。
口に出して言ったら、なんか泣きそうになってちょっと困った。

瀕死の二株は、持ち帰った。持ち帰って鉢入れした。ふたつとも根もひどかったが、茎や葉もひどかった。ひとつは茎が腐っていた。生き延びてほしい。がんばれ。

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