リツエアクベバ

satomies’s diary

解約

母に持たせていた携帯電話を解約した。

「携帯電話を持ってないと困る」「友達に番号を聞かれる」「重い物は持ちたくない」

電話オンリーの小さなガラケーを契約して渡した。友達に番号を渡したが、呼び出し音が鳴っていてもわからない。いざ電話をかけようとしても、かける時に使い方を忘れている。まあ、年寄りにはよくある話だ。

わたしへのかけ方は覚えておいてほしくて、毎晩ワンコールを入れるように言っておいた。母からのコールが入れば今日も母は無事ということ。毎日電話をとったりとかはお互いに面倒だったのでコールにした。

コロナ騒ぎが始まって、母は外出しなくなった。電話を持って出ることがなくなった。

「壊れた」と、母が言う。「行ったとき見るから」と、わたしが答える。
やっと行って確認したら、アダプタが悲惨なことになっていた。ガラケーのコードのあの、両脇おさえて充電部に接続するというやつ。力任せに引っこ抜いてアダプタを破壊した。

別のアダプタと交換して間も無く、また「壊れた」と言う。そして「もういらない」と言う。

「だって出かけないし。出かけるときだって、待ち合わせ場所に約束の時間に行けばいいだけで、持ち歩く電話なんていらない」。

そうだね。また出かけたり必要になったりしたら、その時考えよう。iPad使いだから、iPhoneの方がわかりやすいかもしれない。軽くて小さいSE初代や5sあたりを中古でさがすのもいいかもしれない。SIMはわたしのOCNのサブカードでもいいのだし。

ということで解約することにした。

この連休に行ったときに機器を引き取った。「壊れた」は、機器ではなく。またアダプタを力任せに引っこ抜いた。かわいそうなお前たち。と、アダプタに思う。機器を傷つけられるのはせつないね。

昨日、ショップに予約の連絡を入れて。今日解約。下四桁は実家の家電と同じ番号だった。その番号を失うのは、少しだけせつないけどね。