リツエアクベバ

satomies’s diary

お中元

カタログをめくりながら義妹が聞く「お中元何がいい?」。わたしの母に舅から贈るお中元のこと。

わたしが結婚する時に。いわゆる両家顔合わせというか、初めて双方の両親が会ったときに舅が言った「お中元やお歳暮はなしにしましょう」。うちの両親は子どもを結婚させるのがこの時初めてだったから、そうですかそれではそれでみたいに特になんの感想もなく。面倒なことを先に言ってもらってよかった的にまんま素直に受け止めていたんだけど。しかし先方からは来るんだな、お中元やお歳暮が。あれはなんだったんだ。というのが、わたし実家側からの謎。

舅姑夫婦は家長制絶対文化だったから、舅の言うことに姑はそのまま。わたしはこの謎を謎のまま30余年か。

ねえ。と義妹に聞く。あのさ、わたしんち側からの謎なんだけど。おとうさん、こんなふうに言ったんだよ。「そのときに何を思いついて何を言ったかわからないけど、うちのおとうさんがこういうことをやめるわけがない」。介護される生活になっても儀礼的なことはとても気にかかるらしい。

とりあえず。こっちのうちはこれね、こっちのうちはこれ。とかカタログを眺める。外出が難しいのでわたしがネットで発注する。