リツエアクベバ

satomies’s diary

作業所製品

友達が手作り味噌を送ってくれて。それがたいそう美味しかった。
「仕返しをするからな」と予告して、昨日宅配便で娘のところの作業所製品を送った。お菓子と手織物のポーチ。

仕返しはとても喜んでいただけたとのこと。当然だ、娘のとこのお菓子は美味い。娘が世話になるなんてことを思ってなかった頃から知ってる。ここの菓子は美味い。

10年くらい前になるのか。はてな界隈で有名なブログ書きの人が「作業所の菓子はたいがい不味い。付き合いで買うのかもしれないが、食えたもんではない」みたいなことを書いていて、かなりびっくりした。
美味いとこは多い。そもそも小麦粉こねて製品を作って売るんだ走りの事業所の菓子が美味くて有名だったり、とか、そういうとこから自分が出発してるとこがあったり。というのもあったんだろう。自分のブログに「作業所製品だからこそ、美味いとこはあるのに」的なことを書いた。
それが先方の目に入って、非常にご立腹なブクマが出て、再度驚いたなあと。

いや、不味いところもあるんだと思う。そして美味いところもあるんだろう。それと、わたしが元々粉焼いた菓子が好きだというのもあるのかもしれない。

ご立腹された、という記憶は残ったので。それから作業所製品のお菓子を食べる機会があるときに「これは美味いか不味いか」とか、ふと思うようになった。わたしはそこそこふつうだと思うが、あの方には「食えたもんではない」になるレベルはどのあたりか、とか。

たぶんここらあたりかな。とか思うのは。やはり材料コストをケチるとこかなと。バター使ってるとこはたいがいちゃんと美味い。マーガリンとかショートニングとかになってくると微妙なところが出てきそうだ。

そもそも「作業所製品だから売れるのではなく、美味しいから売れるものを」というきちんとした意地を持っているところは、材料を下げないということかもしれない。

あと、分厚いクッキーも分かれ目がありそうに思う。美味いとこは美味いんだが。味や材料が情けなくて分厚いクッキーは、正直すまんと思う。粉焼いた菓子は好きなので受容範囲だけど。そんなものをわざわざ食べない人には、やっぱりそんなものになるのかもしれない。
ていうか、作業所製品に「これくらいでいいんじゃない?」基準はそもそもダメだと思う。

などなど。
とにかく。商品にリスペクトがもてる事業所にお世話になることになってとてもよかった。
製品に対する姿勢は仕事に対する姿勢であって。それはお世話になる側にとってありがたいことの大元だからね。