8月9日。長崎に悲劇が起きた日。
浦上天主堂のことがニュースに出ていた。
わたしは平成元年に、浦上天主堂を訪れている。長崎に行きたかったというわけではない。浦上天主堂に行きたかった。
わたしはクリスチャンじゃない。わたしは田中千禾夫氏のファンだから「マリアの首」の場所に行きたかった。
「マリアの首」は、初演は1959年。わたしは1973年に観劇。そして2017年に大きな話題とともに上演された。新聞で知り、行きたかったが行けなかった。NHKで放送されたと後で知った。悔しかった。オンデマンドでも見られない。残念だ。
この2017年の「マリアの首」の舞台の感想が、個人ブログやTwitterでも見つかったが。たいがいの感想は「難解」。まあわかりやすいストーリー展開ではないが。三人の女の印象をがつんと受け取って、長崎の雪の中でマリアに会えればたぶんそれで正解だと思う。
映画化されるそうだ。心待ちにしている。
this.kiji.is
「田中千禾夫戯曲全集」は全7巻。1960年から67年に出版されたもので、神田の古本屋を探し回って一巻ずつ集めた。その本に後日機会を得て書いてもらったサイン。
何軒探し回っても「マリアの首」が入っている第1巻は本当に見つからず、やっと見つけたのはケースもカバーも無い裸本だった。
それが今やamazonでポチッと買える。60年近く前の本がだよ、リビングでポチッと買える。すばらしいね。
- 作者: 田中千禾夫
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1960
- メディア: ?
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しかも「マリアの首」はKindleで買える。驚きだね。
マリアの首 ?幻に長崎を想う曲? 二十一世紀戯曲文庫 (株式会社ボイジャー)
- 作者: 田中千禾夫
- 出版社/メーカー: 一般社団法人 日本劇作家協会
- 発売日: 2016/12/28
- メディア: Kindle版
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