リツエアクベバ

satomies’s diary

第二段階

水曜の夜に見た夢。死んだ猫が現れたのに、それと引き換えのように骨壷が消えていることを受け入れられなかった自分。
今日、写真ではなく骨壷ばかり見ている自分がいた。そうか、キミは骨か。
いなくなったのではなく、いるのだな。骨だけど。
ああ、これが死んでも「いる」という感覚の入り口なのかもな。

死んでも心の中に「いる」という感覚。そこそこ歳をとってきたので、親も亡くしたし、友人も亡くした。「いる」という感覚はわかったような気でいたが、なにしろ実体験の前にフィクションやそこらで刷り込まれてきたようなもので。
そこなぞるようなことを「杖」にして、喪失感と向かい合ってきたようなものだったのかもなとか。

まあよくわからないが。とにかく今日は骨壷を見るたびに、失った猫に会っているような気がする。
元々抱かれるのは嫌いな猫だったし、向かい合ってどうのとかより傍にのそっと「いる」ような晩年だったので、いつもいた場所にいるだけだし。形変わったけど。

まあよくわからないが。ひと月と少しかかって、わたしは第二段階に入ったようだ。