リツエアクベバ

satomies’s diary

もう手に入らないもの

年を取るといろいろなものを失っていきますな。
いつもは忘れていますが、ちょっとしたことでかつて持っていたものを思い出したりしますな。
いつもは忘れていますが、自分の子どもがその、自分はとうに失ったものを持っていたりしますな。

母「見せて!」「見せて!」

息子「ダメ!」

母「いーじゃん!見せて!」「ねえ、お願い!」

息子「なんでだよ!いいだろべつに!」

母「やだ!見たい!見せて」

息子「ダメ!なんで見たいんだよ!」

母「だって、もう絶対見られないヤツだからだよ!」

この3倍くらいの発狂的なやりとりを繰り返し、根負けした息子の前で母粘り勝ち。
老眼の母、100均で買ったでかい虫眼鏡でしげしげと眺め。すげーすげーと大騒ぎ。

アレだよアレ。鼻に貼るヤツ。小鼻の角栓取るシート。
こんなアブラの角栓、ババアの鼻ではもう生産は無理。

母「ねえ!なんで黒いの買わないの?今度買う時黒いのにしてね!」

息子「知らねーよ!」