リツエアクベバ

satomies’s diary

火曜日

火曜日(6月18日)

母と外出。往路で耳にBUMPのプレイリスト「ぷ」を聴きながら。

聴きながらいろいろなことを考えて歩く。曲が飛ぶように流れていく。プレイリスト「ぷ」を、そんな風に聴けるようになっているのかと思う。
苦しくはないが、淋しくなる。

母と会って開口一番「わたしの今年は忙しすぎる」と嘆く。
救急車を義父で二回、義妹で一回。義父の入院、父の七回忌、猫の介護とさよなら。半期でもうくたくただ。

猫の最期の話。電話では何度も泣いてしまったが、この日は泣かずに話せた。食事をした店の料理がうまくてうまくて。
「なんだか久しぶりにばくばく食べてる感じがする」と母に言う。
うまくてうまくて母が食べきれなかったかき揚げのかけらにも手を出した。デザートにケーキも食べた。

ちょっと前から俳句を楽しんでいる母が、「香典」とともに便箋を渡してくる。「猫五句」。
母が送った猫たち。わたしが送った猫。

夕食の仕込みをして出かけたのだが。
わたし自身は昼を食べ過ぎて、夕食は少量。

昨日貼った猫のステッカーをしょっちゅう眺める。骨壷を見る。デジタルフォトフレームの遺影を見る。
どこにいるんだろう。ただ外に出ていてまだ戻らないだけのような気がしてくる。
苦しんでいた、よな、と思う。
今までの記憶に最後の病気の頃のことがのっかっている記憶で。
鮮烈ではあるが、猫の人生の中で最後の闘病時間は短いもので。
苦しんでいたことを忘れて欲しいのかな、とか思う。

なんとなく、何度も、足元の空気を撫でる。

翌日の朝、気づく。猫が死んでから初めて、ぬいぐるみを抱かずに寝た。
すっかり忘れて寝てしまった。