リツエアクベバ

satomies’s diary

おかえり

今日、娘の帰宅がいつもより15分近く遅かった。
着くくらいの時刻にあれ?と思って位置検索をかけた。
帰宅ルートにはいたが、まだけっこう先にいた。

位置検索では動いていたので、とりあえず待つか、と思った。
思ったけれど、いつもより遅いのは確かだから迎えにいこうか、と思った。

あちこち戸締りして玄関を出て、門扉を開いた。

「もうすぐ帰ってきますよ。もうそこまで来てますよ」

30代後半か40代に入るのか、そのくらいの歳の頃の女性がわたしに言った。
笑顔でわたしにそう言って、そのままふつうにその道を歩いて行った。

知らない人だったんだけれど、知ってる人のように言われて、わたしも知ってる人のようにフレンドリーにお礼を言った。
この女性のふんわりフレンドリーがまんま伝染したみたいだった。

ちょっと歩いて角を曲がったら「もうそこまで」来ていた娘がいた。
娘に手を振って「おかえり」と言った。
娘が手を上げて「ただいま」と言った。