リツエアクベバ

satomies’s diary

買わない、と思う

発端は、「iPhone8の未使用機が中古市場で値崩れ」というニュースを見たことだった。いろんなサイトを眺めて安くなってるなあと思っていたらXRが欲しくなった。ちょっと前に娘のためにiPhone 5Cのピンクを中古で買った。それを眺めていると、親分のようなXRのコーラルが欲しくなったんだ。8をアップルストアで買うのと同じくらいで入手できそうだったこともある。

でも買わない。もういらない。まだ5s使えるし、おうちではiPad使ってるし。そうだよ、ぜいたくだ。いらない。それどころじゃない。

猫が。調子悪い。なんとなく、なんか、なあと思ってた。思ってたけど、様子見てるかなあと、思ってた。思ってたけど、やっぱり連れて行こうと思って今日、動物病院に連れていった。連れて行こうとキャリーに入れて持ってみたら、持ってはっと気づくほど軽くなってた。

だいたいふた月に一度くらい、爪を切ってもらいに行く。体重を計る。いつも3.9キロとか。3月末に3.7だった。ドクターがちょっといやな顔をして、次は早めに連れてきてねと言った。今日、3.3まで落ちてた。

「腎不全が悪化してますね」と獣医が言う。脱水してると説明してくれる。検査をして状態を確認して、ステロイドと吐き気止めの作用をする薬を入れた輸液をする方法をとれる。と、わたしの顔を見ながら説明してくれる。

以前、3年くらい前か。腎不全の急性症状が出たときに、別の動物病院にかかってた。あんまりお金がかかるので、症状が落ち着いてきたときにそこから逃避してしまった。今の動物病院にはその話をして、その時の検査データを持ち込んでる。その時の検査データでおよそはわかると特に検査をせずに飲み薬を出してくれてた。

「お金がかかると来なくなる患者と思われると困る」と言うと、獣医師の奥様が「そんな人はたくさんいる。気にすることはない。突然来なくなっても、状態が悪くなってまた来る人も普通にいる。全く気にすることはない」と言ってくれて、すごく気が楽になった。
よその病院の会計やらなんやら、べらべらと話すおばはんとは思われたくない。先方も他所の会計をやたら聞き出すところにはなりたくないだろう。消極的に情報を出し、先方も消極的にリアクションをする。そんな状況だけど、今まで行っていたとこはやっぱり高い方らしい。一か月にこれだけかかった、と、そうっと金額を言うと「通院でですか?」と二度聞かれた。「そうです」と答えながら、ここだと治療費の相談をしながら通えるな、と、安堵した。

悪口になるから言わなかったけれど。前に行ってたとこが嫌だったのは。うちに来なくなると悪くなるぞお的なことをすぐ言われることだった。いや、それはそうかもしれないが。なんかすごくあれは呪いがかかる。その呪いから脱出するのに、ちょっとエネルギーは必要だった。猫を診てくれる病院は、歯医者より少ないけど内科や小児科より近隣にあるんだと、逆ベクトルの指示が自分に必要だった。

「検査をして状態を確認して、ステロイドと吐き気止めの作用をする薬を入れた輸液をする方法をとれる」、と、獣医師がわたしの顔を見ながら説明してくれる。わたしは「輸液してください」と答える。
ぶっちゃけね、検査したらすっと諭吉が消える。輸液しても諭吉が消える。数値を見なくても輸液の判断が正しい。検査をする諭吉は輸液の回数に回したかったし。輸液するような状態の子は、輸液一回じゃ終わらないのが普通の感覚だし。

諭吉。君たちが必要だ。機械なんかいらん。妙な機械買ってる諭吉がいるなら、愛猫の皮下に輸液ぶちこむ。

うちの黒猫は、突然「ここの家で飼ってくれ」と勝手に飛び込んできた推定捨て猫だ。君はいったいどこから来たんだ。謎だ。だけど、君の18年は知ってる。まあもう少し生きようぜ。

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と。ここまでは一気に日中に入れた。夕刻から食欲出てきて飯食った。なんだかよく動く。今週まだ輸液は続くかもしれないが、ヤバいことにはならなそうだ。
そして、入札しないもんと思って見送ったヤフオク商品が値下げされた。
どうなる?猫。どうする?おれ。

とりあえず、お高い栄養補助食品猫用をamazonで購入。ご飯食べない時でもグイグイ食いつくヤバいヤツ。