今日、20代を終えたばかりの若者と話した。彼は彼の人生においてある選択をし、その報告の話だった。
そうかそうか、と、そこそこそっけない反応をわたしはした。それから大事な話をするための緊張からの、ちょこちょことツッコミどころのある表現をやわやわといじってやった。
いや、多くを語らずともわかることはたくさんある。わたしにしたってかつては若者だったわけで、迷いも岐路も決断もあった。信頼できる人間がある選択をしたのなら、そうかそうかとうなづくだけだ。
いじったり、素っ気なさをかましてから「いっぱい考えたのは理解できる」と渡す。それからずっと、今日は何度もこの曲を聴いてた。
わたしはもう若くはなくなったけれど。それでも岐路に立つことにまだまだ出会うだろうと思う。
そんなときは、この曲をまた聞くかな。