リツエアクベバ

satomies’s diary

選挙ハウツー

過去のエントリにコメントが入りました。

知的障害者と選挙

さて。この過去エントリから7年が経過しています。この時19歳だった娘は先日26歳になりました。結論から言いますと、娘は選挙権を手にしてから今日まで一度も棄権をしていません。果たしてそれが正解かどうかは、人によってまた親によってかなり考えに違いがあると思います。わたしは、憲法で保障されている国民の権利としての選挙権を娘から奪わないという選択をしただけです。このことについて誰かと議論する気は全くありません。わたしはわたしの選択をしただけです。
娘の投票行為には準備が必要です。本人への支援の準備の部分はカット。これはそれぞれの判断をされた方々の個々のことだと思いますし、わたしはわたしの判断や選択について誰かとディスカッションする気もジャッジされる気も無いので。
今回は「投票当日のハウツー」だけ、アップしておきます。
1.投票支援カードを作成

用紙はL版写真用紙。候補者の写真と候補者の氏名をひらがなで記したカードをワードで作成。候補者の写真は公平を保つために同じサイトから抽出。2017年衆議院選挙の今回は読売新聞のサイトから。また、比例区投票のために各政党の略称をひらがなで記したカードを作成。公示後に作り、投票日の数日前に本人には渡しておく。
2.投票当日
受付で名前を呼ばれて、「はい」と答えて投票用紙をもらう。このタイミングで母が「支援お願いします」と言う。ここで毎度なんとなく手持無沙汰な感じでそこらに待機している選挙管理委員会の人が、そそくさとすっ飛んでくる。二名立ち会うという形になる。
ここでお世話になる方に、持参した投票カードを見せる。投票カードは全部持っていくので、けっこう枚数は多い。「このカードを見ながら一枚を本人が選んでひらがなで投票を行いますので、支援お願いします」と伝える。
「本人が書きますか?」と聞かれる場合があるので「書きますが、支援が必要な場合は支援をお願いします」と言う。本人が書かないで、指示した候補者を選管の人が書くという方法もできるらしい。以前は「本人が書きます」とだけ言っていたけれど、娘が書いた文字のひとつが読み難いものだったとのことで、「このたった一文字で無効票になるのは良くないので、こちらでその文字を書く支援をさせていただきたい」と言われたことがあった。そんなことも起きうるかと、「支援が必要な場合はお願いします」と言うことにしている。
まあ最近は、そんなことを言っている間に娘がそそくさと投票コーナーに行ってしまう。もう慣れたものだ。ばたばたと二人の方がそれを追う。そこから先は、わたしはノータッチ。娘は支援されながら投票を終える。わたしは選管の方にすっかりゆだねてしまうので、娘が誰にどの政党に投票したかはわたしにはわからない。