リツエアクベバ

satomies’s diary

古い映画いっぱい

海洋天堂が、明日、テレビ放映されるそうだ。

以前DVD化されて、そのうち借りに行こうと思っている間に地元のTSUTAYAから消えた。結局そういう扱いか、と思う。昨今のレンタル屋にはすっかりスペース的に品揃えの余裕が無くなった。しかし、これはいつまでも棚に置いておいて欲しい作品だと思う。この映画に比べたら、はよ片付けちまえと思われる「ヒューマンドラマもの」などくさるほどあると思う。

地元のTSUTAYAから海洋天堂のDVDが消えた時に、TSUTAYAのアプリで海洋天堂を置いてある店を検索した。自分が行けそうな範囲にはどこにも無かった。そうかと思った。そのまま日が過ぎていた。
今回テレビ放映の話を聞いて、なんとなくまたアプリを検索してみた。あった。ちょっと離れたところだけれど車でちょっと行けば行けるような距離のところで「ここにあるよ」とアプリが教えてくれた。その店をアプリに登録したら、まもなくクーポンが来た。旧作準新作が百円だという。

ということで先週末に海洋天堂を借りに行った。ああここか、ここがTSUTAYAになったのか。そこは元々古いレンタル店だった。チェーン店では無かったと思う。ビデオの頃からのレンタルとゲームの中古とかの看板が出てたのをけっこう前に外から見たなあと思った。

店に入る。地元のTSUTAYAにある在庫検索のモニターなど無い。初めて入る店で自分で探す。多分、このへん、多分このあたり。映画 海外 ドラマ とかなんとかのワードでそのコーナーに行く。

驚いた。海洋天堂はあったんだけれど。棚に並ぶDVDがなんか、なんていうか、古臭い。見慣れたTSUTAYAの景色とは違う。これはあれだ、レンタルビデオ店のあれだ。昔のレンタルビデオ店は新しい映画もあったけれど、古い映画の在庫もたくさんあった。

もしかして。と思う。海洋天堂をカゴに入れながら、自分の記憶の中で、見たかったもの、もう近所のレンタルでは入手が難しいもの、そういった映画のタイトルの記憶を繰る。探す、探す、指で探す、あいうえお順に並んだ棚を丁寧に探す。

あった。あった。あった。わあ、すごい。あったねえ。いそいそと海洋天堂とあわせて4本をカゴに入れる。とりあえず今日はこのへんにしておこうとレジに行く。レジでアプリのクーポンを見せる。そうしたら店員さんに言われたこと。
「このクーポンが無くても、うちは旧作はいつも百円なんですよ」。
つまりこのクーポンは実質「準新作が100円クーポン」という意味らしい。わたしのようにうれしそうに古臭い映画をいそいそともっていく人には必要の無いクーポンだった。

ヤバい、あそこの店、通いそう。明日、返しにいくので明日借りたいものをネットで物色中。

先週借りたもの

1995年の映画。乙羽信子の遺作となるという思いで夫の進藤監督が撮った映画というエピソードだけを知っていて、見たいと思っていたもの。老いるというテーマの中で「黄昏」というヘンリー・フォンダの映画が好きで、その延長上でこの映画にも興味があった。

1968年のアメリカ映画。「アルジャーノンに花束を」の最初の映画化ということで興味があった。

1970年伊仏ソ連の合作映画。戦争に引き裂かれるカップルの、別れのシーンがかなりきつく切ないと、若い頃に誰かのエッセイで読んだ。そのまま映画自体を知らずにここまできていたので。