リツエアクベバ

satomies’s diary

成人式

明日はね、成人式があるの。横浜市は「成人を祝う集い」っていう名称の成人式があるの。でも行かない。
なぜ? 郵送で来た案内にはびっくりするほど障害のある人に対してのインフォメーションが無いからよ。
横浜市のサイトにはこんなページがあるの。

横浜市市民局 広報相談課 Q&Aトップページ : 教育 : 横浜市の成人式に保護者または子どもは同伴できますか。
Q:横浜市の成人式に保護者または子どもは同伴できますか。
A:保護者について
【原則】できません。
【理由】会場の定員の関係から、保護者等、新成人以外の入場はお断りしています。
【例外】障害のある方等、付き添いが必要な方は保護者(介添者)の入場ができますので、生涯学習文化財課(045−671−3283)までご連絡ください。

でもそれはサイトのリンクから飛んでやっとわかるもので、案内で送付されているものには書かれてないの。
なんかびっくりしちゃって。娘が通ってる作業所の所長に「びっくりした」って言った。そうしたら「市の案内は最初から『いない』という感じの扱い」だと、まあ以前から思ってたことだと。ガイドヘルパーを事業所がつけて乗り込んでやろうかと思ったこともあるが、まあ、ねえ、という感じだと。
で、横浜市のサイトにはこんなページもある。

横浜市市民局 広報相談課 Q&Aトップページ : 教育 : 障害者のための成人式があると聞きましたが、どのような式ですか。
Q:障害者のための成人式があると聞きましたが、どのような式ですか。
A:横浜市心身障害者を守る会連盟の主催で、毎年、横浜ラポールで開催されています。日時等の詳細は、連盟事務局(電話:045-475-2062・2063)へお問合わせください。
生涯学習文化財課では、毎年後援し、当日配布のリーフレットを送っています。(予定)

まあそっちがあるでしょ的なとこなんだろうけど。実際そっちの方が行きたいし行かせたいし、いいんだけど。
この横浜市心身障害者を守る会連盟の主催行事の方は、「横浜市の成人を祝う集いにも是非出席ください」と書かれてあって。両方出席が可能なように期日を一週間後にしてある。けして対立させているものではない。
つまり市の成人式に行く行かないは個人で決めることであり、その「個人が決める」というところの判断で「行かない」を選択しているところではある。混雑はかなり大変そうだし、インフォメーションがこれだけ「無い」とこで付き添い者ありで行くのはかなりめんどくさそうなことになりそうだし、悲しくなるほど途方にくれそうな気分になりそうな感じだし。そして本人はそんなとこでの出席なんて望んでなんかいないと容易に予想できる。なので「行かない」。
でもなんとなく明日はふーんだ、って感じで成人式の報道とか見るんだろうな。ばーか、とか誰かに言いたい気分があることは確か。選ぶ以前に選ばせてもらえてはいない。その状況で「選ぶ」って、なんかすごく気分が悪い。
へー、そういう風に言っちゃうんだ〜って思ったのはコレ。

横浜市市長トピックス2011年1月
2011/1/16(日)
・心身障害者の成人を祝うつどい
障害などで市の成人式に出席できなかった方のための、成人を祝うつどいが開催されました。

違うよ、「障害などで市の成人式に出席できなかった」んじゃないよ。出席しようかどうかって時点でのインフォメーションの無さに身を引かされるってのが事実なんじゃないのかい?と思うけど。今までこの市長さんにも「おもてなしの心」とかいう選挙のウリ?とかも特に興味無かったけど。この数行の文章で「へ?『おもてなし』が聞いてあきれるぜ」って思ったのは確か。
ちなみに横浜市の成人式は、成人を迎える人間を中心に実行委員会を組織する。この実行委員会は毎年ブログを作って広報している。その前年度の実行委員会のブログに去年の成人式が終わってすぐくらいにコメント入れたんだけどね。実際の状況って障害がある対象者にはどんな感じですかって柔らかく。
スルーされたわ。ごめんね、いない人になるしかないんだね、ってことなのかな。いるんだけどね。
百歩譲ってもさ、案内状に「当日は手話通訳を行いますので、希望される方は事前にご連絡ください」くらい書いてあったらうれしかったな、と思う。そういう心遣い的なとこを見つけて、なんかほっとしたとこで選択したかった。と、思う。そうなの、なんか選択以前に寒々とした気持ちにさせられたんだな、多分。
ま、いーんだけどね。ふーんだ。