リツエアクベバ

satomies’s diary

親バカ

今日、息子の高校で三者面談だったんですわ。まあそれはいいんだけど。でもって面談の内容もまあ、それはいいんだけど。現在の状況と進路希望確認とか。大学受験になんかすっかりヤル気になってる坊やに、さらに拍車をかけようとするセンセイ、みたいなとことかそんなの。
時計見て予定の時間がそろそろになり、廊下に人の気配を感じ始めて、それではありがとうございましたと立ち上がり、ご挨拶してそれから教室を出るために引き戸を開けたんだわ、坊やが。
ガラガラガラ、って引き戸を引いて。坊やの正面に次の順番のお母様とクラスメートがいたんだ。そうしたら坊やがそこで「即座に」って感じで先方のお母様に「こんにちは」って頭を下げたんだ。
わーお、って思った。なんか瞬間、走馬灯のように「『こんにちは』は?」とか「ご挨拶したの?」とかっていう、躾みたいな今までのシーンがぐるぐる。ちっちゃかったな、かわいかったな、素直にかわいらしい声で挨拶した時期があったり、(今、言おうとしてんだろ!)みたいなアイコンタクトを投げつけられた時期があったり。んじゃほっとくかってとこで、(オメ、タイミングはずしてんじゃねーかよ)って時期があったりしたなあ、って。
アンタ、もう、中オトナだよねえ。基本的なとこを「しつけられる」って時期はもう終わったよねえ。その基本的なとこってのを、もう、身につけたんだよねえ、って思った。
帰宅して、本人にその話をして。「アンタ、なんか、ちゃんと育ってくれたんだなあって、ちょっとしみじみした」って言った。あのタイミングで挨拶できなくたって、実は特になんとも思わん。面談ですれちがうだけのようなものだし、すすっとすれちがったり会釈だけってのがあったり、そのくらいのものでもけしておかしくもないタイミングだったし。でも、あの、顔を合わせて即座に、ってタイミングはオトナとしてとても気持ちがよかった。いやなんつーか、マジ、オトナって、ちゃんと挨拶する子ども、好きよねえ、って実感するような感じ。
息子、体育のセンセイが言ってたと返す「バド部と野球部はちゃんとしてるってさ」。おおそうかそうか、部活もそのスポーツ以外に学ぶことってたくさんあるよね。
なんて話をしていたら、話はそのセンセイに対しての不満の話になった。あのセンセイはこれこれこういう時にこういう風に怒った。でも、別の時にあのセンセイは、自分で同じことをしてた。それなのに別の生徒が同じことをしたらキレた。あのセンセイは嫌いだ、と。
「ああ、それってね、ダブスタっていうんだよ」「ダブスタって、けっこう自分で気づかずにやってしまうこともあるもんだと思うよ」「ただし、ダブスタを指摘された時に(そうか…)って気づかなかったことに対して自省する人と逆ギレする人と分かれるから、逆ギレする人に気をつけな」と言う。
「絶対、逆ギレすると思う」。そうか、それは触らぬ神に祟りなし、ですな。正論や正義は小学校の教科書で終わっちまうと認識しなきゃならんことを知ってしまっていくのも、また学習ですな。と、親子の会話。
そしてこんな夕餉の話題を書き残しておきたかったのは、ひとえに「親バカ」。ほーっほっほっほ。ウチの子たちはいい子たちだ。たいしたもんだ。