リツエアクベバ

satomies’s diary

知的障害者/みまもりケータイ

「児」から「者」に変わっていく娘ですが、年齢が「児」から「者」に変わっても知的障害の度合いが一気に軽くなるわけではありません。支援が必要なことにはかわりはない。
さて。ソフトバンク社のみまもりケータイを契約。このみまもりケータイ、ソフトバンク社のもろもろの会社事情からか、思いっきり大セールの投げ売り状態。これに手を出した、ということでございます。

ソフトバンクモバイル「製品情報:みまもりケータイ」
みまもるのはこどもだけ? いやいやまさか

コピーがすばらしい。ありがとうありがとう。「コドモダケ」とか、機器利用に線を引かれる思いをさせられた某社の姿勢はなんか悲しかった。子どもじゃないけど貴社のキッズケータイを何年も使わせてきましたよ。でも新製品には線を引かれるのですね、そうですか、ってとこでソフトバンク社の「いやいやまさか」というコピーに励まされる思いをしたのは確かです。ありがとうありがとう。
この機器の説明などは↑サイトにお任せすることといたしまして。知的障害児・者に利点の部分を書き留めておくことに。

「ボタンがひとつのみ」はストレートにわかりやすい

本人にきちんとわかってて欲しいのは「困った時につながる機械だよ」ということ。困った時はこれを押す、これがワンボタン。これ以上無いだろうという単純さ、わかりやすさ。

ボタンひとつで通話も位置情報も

ボタンを押せば、オーナー携帯と呼ばれる親機にすぐに連絡できる。「ここ押せばおかあさん」と、わかりやすい。通話状態でうまく話せなくても通話状態になった時にすぐに「居場所も同時にお知らせ」される。
会話がスムーズにできないタイプの知的障害児・者はもちろんのこと、会話がある程度できても自分の場所と状況をうまく話せない知的障害児・者もたくさんいます。この「居場所が同時にお知らせ」される機能は実に有意義。

各種設定はマイソフトバンクから

各種設定はオーナー携帯と呼ばれる親機からかパソコンからマイソフトバンクにアクセスして行う。機器自体で設定を行うことができない。これは機器を渡して使わせるのに、管理上とても便利。

「みまもりケータイ」が有名になって欲しい

支援の必要がある時、善意の第三者に関わっていただいた場合。このみまもりケータイがたくさんの人に知ってもらえる環境ならば。何かあった時に「あなたのコレのココを押せば、あなたを大事に思う人に現在のあなたの困難に関して連絡ができる」とすぐにわかってもらうことができる。
以前、友人のお子さんが突然交通事故に遭った時に。倒れているお嬢さんが身につけていた携帯から母親に連絡が入ったという話があった。こうした状況で普通の携帯で第三者が連絡を取ってくれようとした場合、はてどこの番号に連絡を入れるか、というところはある。今まで使用していたキッズケータイでは、「電話ボタンを押すとすぐかーちゃん」という主旨の文章を丁寧に画像に入れたものを待受画像にしていた。それでも気づいてもらえない場合はあるよな、と、思っていたところ。ところがこのみまもりケータイは、とにかくボタンがひとつしかないんだからなんとかなる。しかし重要なのは「これはちっこいけど電話です」ってのを知っていてくれる人が増えるかどうか、ってとこにもあると思う。悪い人もボタンを押すよね?ってのはあるかもだけれど、とにかくボタンを押せば発信もされるが居場所連絡も発信されるというところは大きいと思う。

娘のみまもりケータイには、キティちゃんとカーちゃん

このみまもりケータイにはシールだのなんだのありますが。娘のものにはかーちゃんシールです。大事な大事なワンボタンに、かーちゃんの顔をシールにしたものをぺたんと貼りました。何度も練習して「ここ押すとおかあさん」をしっかり理解。そしてボタンもにこにこと、娘の無事をみまもりケータイです。