リツエアクベバ

satomies’s diary

11日のことと今日のこと

過去の日付を設定して、11日のことを書く。書きだすと止まらない。かなり長くなってきたけれどまだ追加する予定。長い一日だった。
地震が起きたあの日の夜から、ラジオを手元に置いてよくつけるようになった。刻一刻とニュースが出てくる。いろいろな人の会見がある。情報を遠ざけると一気にわからなくなる感覚がある。でも、テレビを見続けるのは少し疲労してきた。なんだかこう、ウチの局はこうやってこの局面に活躍してます的押しが見えるようになってきたところがあって。
被災者の方々が映る。胸が痛くなるコメントが多い。その中で「私たちは無事です」だったか、そうした文字を紙に書いてカメラに見せる女性がいた。「アメリカに妹がいるんです!」。自分たちの無事を知らせるのに手段が無くなっているんだろう。これは他人事じゃない。オーストラリアの姉がひっきりなしにメールを寄こす。地震当日、電話もメールもつながらず、気が気じゃなかったらしい。停電明けで連絡取れなかったら、夜は眠れなかっただろうと。そんな思いをしている被災者とその家族/海外在住の方は、多くはないかもしれないが、存在はしてるだろう。「アメリカに妹がいるんです!」の方の妹さんに無事に伝わるといいけれど、あの映像だけでは海に石を投げる程度かもしれない。あの映像がYouTubeに上がることは無いんだろうか。
話戻って、ラジオ。計画停電の「停電担当中」は、日中でもなんかこう、心許ない寂しさがある。その時に流すラジオは「そばに誰かいてくれる」感覚があって、深夜にラジオを聞いてた中高生時代をふと思い出す。
聞いているのはNHKの第一放送。この放送局の番組をこんなに長い時間聞いたことはこれまで無かった。あの地震当日に暗闇の中で長い時間聞いたのが初めてだった。聞いていて、胸が熱くなることが何度もある。テレビを見ていて、その被害の悲惨さに涙ぐんでしまうことはよくあるのだけれど、ラジオを聞いていて出そうになる涙はちょっと違う。ラジオではラジオを聞いている人の被災地への応援メッセージが次々と読まれていく。メッセージを発信する人の小さなストーリーが見える。届けようとする心が胸を熱くする。
そうしたメッセージの合間に流される曲。今日こうして聞いた曲2曲。