リツエアクベバ

satomies’s diary

ちぃちゃんのおかあさん

暮れのある日のこと。ちょっとしたイベントにて、知的障害をもつ1人の女性が支援者の方といっしょにそばに来た。「ほら、ほら」と促されるんだけれど、その女性は口をつぐんで横を向く。
ほらほらほら。支援者の方がわたしに「ちぃちゃんのおかあさんのことを言ってたので。だからちぃちゃんのおかあさんに直接自分で言ってごらん、って言ったんですよ」って。で、女性に再度「ちぃちゃんのおかあさんは?」と促した。そしてその女性がちょっと恥ずかしそうに口を開く。
「ちぃちゃんのおかあさん、きれいです」。
きゃんってわたしがにこにこするのと、支援者の方が「違うでしょ!」ってすげー勢いでツッコミ入れるのとほぼ同時。
「(女性に)違うでしょ、違うでしょ。(わたしに)いえ違うんですよ、そうじゃないんです、『オシャレです』って言ったんです。(女性に)おーしゃーれー、でしょ、おーしゃーれー」。
いや、もう、なんつーか、大爆笑。だいじょうぶですって。もう自分、何十年もやってきてるのでわかってますって。と、思いっきり言いたいが、ソレ言うとまた違くない?ってことになっちゃうので、もはや笑うしかねーだろー。
その日どんなカッコしてたの? ポニーテールにしまむらで購入のエプロン。うはは、ムキになる必要は皆無、ちゃんちゃん。まあスーパーとかで売ってるエプロンよりはしまむらチックにオシャレかもね。きれいとかオシャレとかってそういうボキャブラリーを越えて、彼女的に「ぐー」だったんだろうな。ありがとね。