リツエアクベバ

satomies’s diary

地元の盆踊り

土曜日に地元の町内会の盆踊り。盆踊り大好きちぃちゃんが踊りの会の奥様方と踊り狂う夏の行事。
中学を卒業して進路がばらばらになった子ども達は、この盆踊りの日に自然と集う。学年が進むにつれてだんだんと来なくなる。娘の同級生たちはすっかりお目にかからなくなった。娘の学年の子たちはわたしにとっても大事な友達ではあったので、会えなくなるのはちょっと淋しい。
替わってというか、この土曜日は高2高3になった女の子たちが駆け寄ってくる。「この間、あそこのミスドに来てたでしょ。アタシあそこでバイトしてたんだよ、隣のレジにいたんだよ、気づかなかったでしょ」。えー、気づかなかったと慌てながら「なんとかのケーキ屋に行くと○○ちゃんがいるのは知ってる、あとあそこのコンビニには××ちゃんがいるでしょ?」と言うと、誰はどこでバイト、どこどこのお店には何時頃誰々がいるとか、口々に教えてくれる。子どもだった彼女たちがすっかりオネエサンになってレジだのなんだの打ってると、もう全部が全部わかるとは言えなくなってるなあとも思う。
女の子たちが口々に続けながら「どこどこのスーパーには△△ちゃんのおねえちゃんがいるんだよ」と言って、そしてすぐに言う、「ああ、ちぃままは△△ちゃんは知らないよね?」。そ〜れがね、知ってるんだよ。その△△ちゃんのおねえちゃんはちぃちゃんの学年でちぃちゃんにすごくよくしてくれたんだよ。で、その△△ちゃんと同じ高校に今、うーちの坊やが通ってるんだよ。しかも部活同じだぜ? 先週一緒に合宿行ってきたとこだよ。「うっそー、世界、せまー」と女の子たちが口々に言う。
「あ!」と1人の子が言う。「ちぃちゃん、高校、卒業したんだ…」。そうだよ、卒業したんだよ、働いてるんだよと答える。あそこの道をああいってこういって、そうするとなんとかって建物があって、それは知ってるよね? その先をこう行ったとこにNPO法人がやってる障害者の地域作業所があるんだよ、そこに通ってる。「うわあ、オトナだねえ、もう」とか言いながら、踊りまくってる娘を見つめる。
そうだ、あなたんとこのおねーちゃんはどこどこ大学に行ったって、この間会ったときに聞いたよ。何の勉強したくて行ったの?って聞いたら「児童心理やりたかった」って言ってた。じゃあ、ちぃみたいな子のこともお勉強するんだね、って言ったら「今、やってるんだよ!」って言ってたよ。よろしく言っておいてね、と伝えると、「わかった!」ってな感じでうなづく。
娘の登下校に付き添ったり地域行事に付き添ったり。それはそれで大変だったりめんどくさかったりってこともあったけれど、こうやって、その時代に接した子どもたちがわたしのことも人間関係に入れ続けてくれているのはとてもうれしいと思う。地域行事はわたしにとっても楽しみな一日でもあるよなとも思う。
「どーもですー」とかなんとか言いながら、懐かしい顔が姿を見せる。中一中三と息子の担任だった「あの熱血」。わお、ちょっと待っててと叫んで、友達とそこらにいる息子を慌てて呼びに行く。おーい、熱血、来たぞー! 息子たちがばたばたと大慌てですっ飛んでくる。熱血、うれしくって顔くしゃくしゃにしながら、それでもバカヤローだのコノヤローだのエラそうになんだのかんだのと先生ヅラしながらも、子どもたちとじゃれまくる。先生も息子たちも子犬みたいだ。
そんな姿を眺めながら、地元行事ってのはいいもんだなあと思う。再来週には隣町の盆踊りがある。小中の学区が同じとこなので、そこでもまた誰かに会うだろう。そして、踊りの輪に嬉々として参加する娘を見て、「ああ、今年もちぃちゃんが踊ってるんだな」って思うんだろう。お天気、もつといいな。