リツエアクベバ

satomies’s diary

息子の不在、無事終了

息子の部活の合宿も無事終了。息子が出かけた初日は数時間に数回、思い出したように娘が息子のことを聞いてきた。そのたびに「○○はお泊まり。水曜日に帰ってくるよ」と返す。4回目かの時に同じことを同じ調子で言った後に、逆に娘に「○○は?」と聞いてみる。「○○はお泊まり、水曜日に帰ってきます」。わかってんじゃん。それから口に出しては言わなくなった。幼児期小学生時期に息子が娘の不在に駄々こねたときは「ちぃちゃんは?」ではなく「ちぃちゃんお迎えに行こう」だった。んなこと言ったって行けねーよと困り果てたことを思い出す。
息子の不在中は、息子がいなきゃできないことをいくつか。
不在初日の土曜は夫と娘と3人で「料理の美味い洋風居酒屋」に行く。2年前だかそこらに娘の特別支援学校のかーちゃん友人と偶然入ったとこ。いわゆる料理の美味しいこじゃれたお店。夫と娘を連れてきたかった。娘は美味しそうなものには必ず食指を伸ばす。息子は偏食があるし、初めて食べる的なものになんだかんだとめんどくさい。外で飯を食おうかということになると、寿司か肉かの二者択一的になりつまらないといえばつまらない。あとは娘は「もう高校卒の18歳」なんだから、オシャレなお店にゆったりってのがあってもいいだろうとの感覚。
かーちゃん連中と偶然入ったこのお店は、いろいろと拍手ものだった。料理は美味しい、盛りつけはとても美しい。その時はカウンターに座り、酒飲みながら、目の前で料理する様子を見ながら厨房の方と会話。あまり話さない方なんだけれど、料理を作りながらその料理を頼んだ客についての情報を言葉身近に店員から入手し、心細やかなお仕事をされる。
この日のお料理もとてもおいしかった。カウンター席ではなくボックス席だったけれど、料理を頼んだ後に「このお料理はこうしましょうか?」と店員さんが尋ねに来てくださる。カウンターから見える客の様子で、これこれこうと聞いてこいと言葉短かに指示する店長さん?の姿を後ろに感じる。以前、その姿を見ていたから。そして今度はその心配りをしていただく側になってるのだなあと思う。帰り際に「ごちそうさまでした」と店長さん?にご挨拶。手を止めて会釈をしてくださる、ああやっぱりあの時のあの方だ、と思う。2年前だかの記憶がよみがえる。
とてもいいお店だと思う。小さなお店だけれど、ネット上の口コミの評判はとても高い方だと思う。そしてわたしも同意する。大満足。息子が食べられる料理もいくつか確認したので、次はアイツも連れてきてやろうと思う。
二日目の日曜はのんびり過ごす。
三日目の月曜は娘の作業所帰りを拾って、いわるるスーパー銭湯といわれる類のお風呂やさんへ。周囲にいくつもある中で露天風呂の多いところを選択。さすがに暑いだろと思ったので、露天風呂がいいかなと思ったから。そこの露天風呂コーナーには、露天風呂は5種。季節柄なのかなんなのか、風呂の湯温度が低く、風が吹き、快適。
四日目は「夕ご飯に何食べたい?」と聞くと「そうめん」と即答。息子はそうめん嫌いでアイツのいる時は麺類は蕎麦か冷やし中華。おお、そうめんかそうめんか、と夕食はそうめん。夕食なので総菜を豪華にし、ゆったり食べる。
五日目。荷物の多い息子を学校まで迎えに行く、夕刻なので娘を連れて。学校の敷地内の駐車場に車を入れながら、娘が弟の学校の中に入るのは初めてだなあと思う。「ほら、これがあの子の通う学校だよ」と言うと、ゆっくり眺めながら娘がうなづく。
車の中で息子が娘にキティのタオルハンカチを渡す。「ちぃちゃん、お土産だよ」。それを手にして娘がじっとそれを眺める。「ありがとね」と言うわたしに、息子が「これも」と無造作に箱をわたしに押しつけてくる。土産物屋の箱に入ったお菓子。ありがとね。
ってなことで息子の不在、無事終了。また日常が再会。