リツエアクベバ

satomies’s diary

美容院

昨日、ガキ二人とも美容院行き。
まず息子。中間テスト前日で午前授業だったので、待ち合わせて昼飯にラーメン食ってから行きつけの美容院へ。美容師さんの「どうする〜?」ってのに坊や「短く」と答える。「けっこう短くしていいのかな?」「いいよ、すごく短くして」。かーちゃん、ここで、「いやいや、ちょっと待ってくれい」。
「朝、なんか手入れに時間かかってるのよ。で、スタイル決まりやすいカットにして欲しい」「この辺、寝癖がつきやすいからちょっと長めにしといて。で、ここをばばばと短くして。このあたりに自分で時間かかってるから。このあたりを短くしてちょっとワックスで毛先に遊びつけると、この子のもともとのくせっ毛の部分がうまく生かされてきれいに形になるから」。「ふむふむふむ、おっけーおっけー」。
気心知れた美容師さんとわたしとで、坊やの頭を前にしてちゃちゃちゃと打ち合わせ。本人(どうなるんだろ…)とちょっとビビり気味。この子の髪の毛は軽くふわんとウェーブがつくタイプのくせっ毛。少し長めにすると、まあこんな風にパーマをかけたいわみたいな感じになるんだけど、本人このウェーブ系くせっ毛が大嫌い。「女みたい」なんだそうだ。で、短くすると部分的にそのくせが非常に頑固な寝癖になりやすい。いやいや、そろそろソレをうまく生かしてってのを覚えようぜ、と。
後はYokohama Wallkerをふむふむ読んでるうちに出来上がり。おお、かっこいいじゃん。
「あ、そうだそだそだ、あのさあのさ。この子なんか髪の毛染めてみたいらしいんだよね。周りでちょっと茶髪にする子が出てきたら、興味はあるみたいなんだけどどうしていいかわからないみたい。次にカットする時に相談してみたら?って言ってたんだけど」。
ここで美容師さん、「よし、シミュレーションしてみようぜ」と、息子の頭にカラースプレーをふりかける。しゅわーしゅわー。「多分コレ系の色だったら、そんなに派手にならないで、でもちょっと明るめの感じになると思うよ」。
美容師さんと二人で、これはどうだこれくらい?とか、息子の頭をおもちゃにする。その頭の持ち主である自意識過剰な年齢の男の子をすっかりほったらかし。「後は知らんよ。自分で考えな。別にわたしは染めさせたいわけでもなんでもない。それで染めたかったら、あとはとーちゃんかーちゃんにちゃんとお願いしなさい。言っとくけど、勝手に茶髪を許すってわけではないから」。
わたし自身は次女ってことで、こういうしゃれっ気的材料を姉から仕込んでたとこはある。息子自身は友達以外に仕込み先が無い子だから、ちょこっと材料流してもいいかなと思っただけ。
帰宅して鏡見て、なんだのかんだの言い出した。あはは、染めたくなったらしい。「おとうさんに聞いてみなさい、わたしは知らん」と、ちょっかい出したくせに無責任な母親。
しかし茶のスプレーふりかけてみて思ったのは。この年齢の子がちょっとワルっぽくなるのはそれはそれでカワイいけど、この子は髪の色が明るくなってちょっと印象が変わるだけ。クソ真面目そうな印象は髪の色くらいでは変わらんもんなのね、とか思う。
息子はやっとこ落ち着いてお勉強を始めた頃、次は娘が帰ってくる時間。「んじゃ、今度はちぃちゃん連れてもう一回行ってくるから」。駅で娘をキャッチして、再度美容院へ「また来たよん」。
「ちぃちゃん、どうする〜?」「顔の形に沿って、思いっきりデザイン入れたカットにして。オシャレなおねえさんっぽくして欲しい」。今までは、この時期ちょっと伸ばしてなくちゃいけなかった。体育の水泳指導でこの子の頭は水泳帽がうまく引っかからない。後ろ頭が薄いダウン症の子の頭ってとこなわけで。それで髪の毛をきゅっと二つに結んでその結び目に水泳帽を引っかけてた。学校を卒業したのでもうその必要も無し。18歳らしいオシャレな感じにさせてやりたかった。「はいはい了解」とばかりにシャキシャキシャキシャキとカットが進み、オシャレな女の子っぽくなった。本人まんざらでもなさげ。風呂入って寝て起きて、何もしなくても髪の流れがきれいに出てる。鏡を見てご満悦。
息子は息子で、おとうさんに「髪の毛を染めたい」と許可を得るお願い。夫は「ダメだね」と一言、息子の反応を見て大笑い。「自分で考えて決めな」というのが実は本当のところの答え。かーちゃんは「まあ、やりたきゃやってみな。ただし夏休み中にしときなさい」。二人ともお年頃で、かーちゃんは楽しい。