神奈川のトップ校に入学した近所の同級生が、春休み中に髪の毛を染めたらしい。息子に「アンタ、どうすんの?」とか、からかってた。坊やはなんだか真面目な男の子なんで、「そんなことしちゃいけない、とか、ちょっと言ってみたい」とか夫に言ったりしてた。あんまり興味も無いみたいだった。
連休中の部活で、3人しかいない一年生男子の二人が髪の毛を染めてきたと。たいして茶が目立つ茶髪ではないが、地毛ではない茶になってたと。「ねえ、どうしよう」と。は? アンタどうしたいの? 染めたいんだったら染めてみれば?
あんまり気乗りしなさげ。ふむ…。ではその部活の二人の髪の毛を見て、かっこいいと思うの? と聞くと、「いや、ただ髪の毛が茶色っぽくなったかな、って、それだけ」。思わず笑ってしまった。
「やってみたいんなら、やってみればぁ?」と言う。「やりたくないんだったら、やらなくてもいいんじゃない?」と言う。「たださ、わたしは髪の毛染めたことが無いんで、染め方とか諸注意とかよくわからん。とりあえず今度髪の毛切りに行ったときに鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)に相談してみれば?」。「諸注意とかって何?」「よく知らない。アレルギーのパッチテストとかじゃないの? よく知らない」。
一般的な薬剤ってとこで言えばという限定でだけれど、わたし、髪の毛を染めたことが無い。自分が10代かそこらの頃、白髪を染め始めてた母が、しょっちゅうしょっちゅう「髪が痛む、髪が痛む」とこぼしていたので、「染髪は髪が痛む」というスイッチが入ってしまってる。自分の白髪をなんとかしなくちゃならなくなった時点からずっとヘナ。生協製品からのスタートだったので、ケミカルヘナも使用経験皆無。今はネットにて購入。単に髪の毛長かった頃に比べて、ヘナの定期使用で髪の毛はばんばんに丈夫になった。お友達の茶色いきれいな髪の毛とか見ると、自分も染めてみたいとは思うけれど、ここまでの長さのある髪の毛(背中心くらい)を自分で染める自信全く無し。美容院でお高い「ロングお値段」を出費して白髪を染める気も無し。一度やったらずっとやり続けなくちゃならない白髪のめんどくささってのが大きい。白髪を染めるってのは、オシャレがどうとかってより、もう身だしなみの範疇ってとこあるしね。
鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)は、ずっと以前は自分とこでカラーリングやろうやろうとか言ってたし、ヘナもウチでやらないかやらないかとか言ってたけど、もう言わない。「これだけきれいに定期的に自分でヘナをやれるんであれば、わざわざ美容院でやる必要は無い」と言う。「よっぽど色変えたいと思わない限り、カラーリングもいらないんじゃないか」と言う。
ヘナが浸透しまくった髪の毛の最大の欠点は、パーマがむちゃくちゃかかりにくいこと。これには技術的にいろいろ対策はあるようで、鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)がうまくやってくれる。「髪の毛、普通の白髪染めで染めたら、もっとパーマがラクにかけられる?」と聞くと、「そりゃどんな風にでもラクにかかるよ」と鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)は言う。「でも、これだけきれいに定期的に自分でヘナをやれるんであれば、もういいんじゃないか?」と鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)は言う。だよねえ、って感じ。
で、坊やに、「わたしは髪の毛染めたことが無いんで、染め方とか諸注意とかよくわからん。とりあえず今度髪の毛切りに行ったときに鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)に相談してみれば?」。
鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)はいろんなオニイチャンにいろんな髪の毛やってるし、センスもおっけーだし、この子のキャラも充分承知だし、悪いようにはせんだろうってとこもある。「おかあさんとしてはどうなの?」とか聞いてくるだろうとは思う。「やりたきゃやればぁ?」と思う。やってみてわかるってとこもあるだろうしね。まだまだ制服着る時期の子がアホウに見えない程度の色ってのはどの程度ですか?とかも含めてね。
ただ美容院で染めるのであれ、テメーで薬剤買ってきて染めるのであれ、初回以後は金出してやらねーよ。たいしたことでもない高校生の見かけなんてのは、テメーが自由になる金の範疇でやってくれい。
そんなことより、そろそろちぃちゃんの髪の毛を鈴木さん(仮名:行きつけの美容院の♂美容師さん)に相談しよう。学校も卒業したんだし、なんかもうちょっとオネエサンっぽい感じになるようなカットでもやってくれいと言わなきゃなあと。学生値段からオトナ値段にアップするんだしね。