リツエアクベバ

satomies’s diary

あれれあれあれ

ヒトミちゃん

娘が小学校に行っている頃に、近所にとても仲のいいお友達がいました。その子と仲のいい子は、自然と娘とも仲良くなるような感じでした。その一人に「ヒトミちゃん」という女の子がいました。背が高くてかっこいい感じの女の子でした。ヒトミちゃんが学区の中学に進み、娘が特別支援学校の中学部に進み、家は遠かったので自然と会うことも無くなりました。
再会したのはおととしくらいから。息子が通った塾の近くのスーパーで、ヒトミちゃんは夕方からレジのバイトをしていたのでした。そこのスーパーに行くとヒトミちゃんのレジに並び、わたしや娘はちょこちょこと簡単な会話をするようになりました。ヒトミちゃんは何年ぶりかに息子を見て、まず「で、で、でかい」と言ってから、しみじみと「大きくなったねえ」と、とても驚いていました。おねえちゃん子だった息子が姉よりずっと大きくなって、なんだか優しいお兄さんのように娘に接しているのを眺めてにこにこしていました。ヒトミちゃんは近くの高校に、自転車で通っていました。
中三、高三という、ウチの二人の進路決定が目前となってきていた頃、ああこの子も高三だったなと思ってヒトミちゃんに聞きました「進路、どうするの?」。推薦で短大に進学が決まったと言っていました。そうかあ、おめでとう。
息子の受験の前日、ヒトミちゃんに「この子、明日受験なの。『がんばれ』って言ってやって」と頼みました。ヒトミちゃんは息子に「がんばってね」と激励してくれました。
息子は塾に通う日々が終わり、ヒトミちゃんがレジに立つ頃の時刻にそのスーパーに行くことが無くなりました。昼間行ってももういません。元気でいるかなあと思っていました。元気でね。

息子の部活の先輩

中学の卒業式が終わってから、あちこちで、「同じ中学出身の先輩からの誘い」で入学が決まった高校の部活の練習に参加するという話を聞くようになりました。息子も同じ学年の部長だった子を通して、そんな誘いが入るようになりました。
しかし息子の態度はとても曖昧。どーすんだ?と聞くと「気が進まない」と。ふうんとか言っていてずいぶん経った頃に「参加に気が進まないのは女子の先輩からの誘いだからだ」という話を聞く。「あら、女子の先輩だったんだ」。
入学前に練習に行っても、知らない人ばかりだ。一年上のその女子の先輩も、自分はよく知らない人だし、どうにも気が進まない。普通に入学して、部活のオリエンテーションがあってから様子を見て行きたい気持ちだと。そんな風に言いながら、「でも誘いを断るのは相手に失礼なんだろうか」と言うので、いやいやそれでいいんじゃないか?とか答えてました。

ヒトミちゃんのママと5〜6年ぶりくらいに「再会」

息子の高校の入学式にて。入学式終了後、PTAの委員選出の話し合いがありました。クラスごとに分かれて話し合いをするときに、2年3年の現委員の保護者の方が、その話し合いの進行をしていました。
その話し合いに入るときに、隣のクラスの進行役の人が、とんとんとわたしの肩をたたきました。振り向いてびっくり。そこでわたしを見て、にっこりと笑っていたのは、ヒトミちゃんのママでした。
「え? なんでココ? ココにいるの??? ヒトミちゃんは○○高校だったでしょう?」
うふふと笑って、「ヒトミには妹がいるのよ。知らなかったでしょ?」。「で、ココなのよ、ココの高校。去年入った」。
「ひょえ〜〜、そうだったんだ〜〜。知らなかった〜〜」。
ヒトミちゃんに「この子に頑張ってって言って」とか言ってても、どこの高校だかは言わなかったし、まして合否発表の頃はもう塾の授業は終わっていたのでヒトミちゃんに会う機会も無かった。でも、ヒトミちゃんのママは、この入学式にわたしが来ることを知っていた。なんで?なんで?

そ、そ、そーだったんだ〜〜

「ウチの下の子、ちぃちゃんの弟と部活が一緒だったのよ。女子と男子であんまり接点無かったみたいだけどね」。
ほええ〜〜〜〜、春休みの練習に参加しないかと言ってきてた「女子の先輩」ってのは、ヒトミちゃんの「妹」だったのかああああ。し、し、知らなかった〜〜〜。
「ちぃちゃんや、ちぃちゃんのママとかちぃちゃんの弟とか、バイト先でよく会うんだってのはヒトミから聞いてたのよ。で、ウチの中学から来る新入生のバド部の男の子ってのの話は下の子から聞いてたのよ。でも、その二人の話に出てくる子が同一人物だってのは、コッチもつながってなかった。考えてみれば名字同じじゃんって、ヒトミが『中三だ』って言ってたじゃない、って、話つながってコッチもびっくりだったのよ」。
しかしビックリだ。まあ、あるっちゃある話なんだろうけど、でもびっくりだった。だってうちの中学からここの高校って、去年は二人だか三人だかって話だったし、今年は二人ってとこなんだからすごい偶然。ヒトミちゃんもびっくりだったかな、元気かな、また会いたいな。