リツエアクベバ

satomies’s diary

ヒーヒー

いや〜、なんかこう、毎日怖くってねえ。刻一刻と、息子の高校受験の日程が近づいてくるわけで。
志望校を選ぶってとこで、選ばなきゃならんから選ぶみたいなとことか、学力とか偏差値とかで塾にアドバイスされてこれとかこれとかどれ選ぶ?みたいな選択が多い中で、この子の志望校ははっきりきっぱりと決まってる。そして、「無理め?」から「目標にできる?」、そして「ギリギリ?」から「もしかしたら?」と変わっていったというか。
志望校決定前の塾の面談、避けまくってしまった。だって、「コレ、ヤバいでしょ?」って言われるの、わかってたんだもの。かーちゃんだからね、ヤバいのなんてわかりきってるって。でも、本人がそこ絶対志望校なんだもの。併願の私学の金用意して「挑戦してこい!」って言ってやりたいじゃないの。そこ、ぐらんぐらん揺るがせられるとこ突かれたらと思うと、逃げたくなっちゃったんだもの。塾の春の面談では、「まあ本人にはそこを志望校と今は目標にさせておいて、決定のときにワンランク下げることを考えておいてください」って言われてたし。だから本当はワンランク下の学校を見学に行っておかなきゃならないとは思ってたんだけど、本人に対してわたしはそんなことができなかった。できたことは、併願の私学の説明会に連れて行って、「あっちがダメな場合はここだね」と、その私学の魅力発掘に努めただけ。公立は一校しか受けられない。公立の志望校をワンランク下げさせるということは、本人の「絶対志望校」を真っ向から否定することだったんだもの。
志望校の学校説明会は、何度も何度も行った。学外の合同説明会にも行った。体験授業にも参加した。文化祭も行った。文化祭はわたしは行けなくて、「おかあさんは行かないの?」と言われたときに、「わたしは来年行くから」と答えた。これもゲンかつぎ。「来年行くから今年はいいの」。
学校での三者面談は、担任が「本人絶対志望校」ってのに大きく着目してくれた。本人に対してのマイナス材料ってのをもってこない。本人絶対志望ってのを確認するような面接内容ばかりだった。その絶対志望校に対して、近づける近づけ近づくんだ、という応援メッセージがてんこ盛りだった。もちろんわたしには、経済的なことを含めた併願私立の覚悟に対しての意志確認の上で。
おそるおそる、ワンランク下げろとか言わないのか?ってのは聞いてみた。「他の子だったら考えるかもしれない、でも、この子には言えないでしょう。これだけ本人の志望がはっきりしてるんだから。ここを受けるなとは僕には言えないですよ」。そうなんだよね。
校風と教育の特色はものすごくはっきりしてる学校だけれども、一般的というか、偏差値的には、特にたいした学校じゃない。人にはたいした学校じゃないかもしれないが、本人はここに向かって努力してきたんだよね。それだけの魅力がある学校だと、わたしも思う。
前期入試と後期入試、チャンスは二回。前期入試での面接対策の準備として、「志望動機」と「中学の三年間」の質問対策をやっていると。リヤカーでスタートみたいな状態だった学力や運動能力が本人の努力でアップしていったことを、本人自身が再確認していくような感じで、モチベーションに拍車がかかる。
息子本人にとって、大きなモチベーションになっているのがこのCM。

部活の引退試合になる大会で。それは大きな大会でもなんでもなく、市大会の区予選というレベルのものだったけれど。準々決勝で僅差で敗れたけれど。試合を見ている誰もが「これは勝てそうだ」と思ったときに、興奮したチームメイトがコートに駆け寄って注意を受けた。弱かった子が強くなるのは周囲を興奮させる。
なんか学校で、今、そんな感じみたい。どこを受けるかってのを言わない子が多い中で、息子がどこ受けるのかってのはクラス全員周知のことだそうだ。クラスメートが毎日面接の練習してくれるんだって。「『真剣にやろう』とか言ってくるくせに、学校のことよく知らないからろくな質問しやしない」とかぼやいてるけど。それと学年の先生たちが「希望の星」って言ってるんだって。「アイツ、ホントにやるかもしれない」って。「オマエが一番心配だ」ってのも言われたそうだ。
「アイツ、ホントにやるかもしれない」ってのは、落ちるかもしれないってこと。かーちゃんは心臓ばくばくだけれど、息子本人は「後ろを向いちゃいけない」ときっぱり言う。おずおずと「不安にならない?」って聞いたら、「なるよ、もちろん」「でもそういうことは考えちゃいけないんだ」ときっぱり。
志望校決定前の面談で避けまくった塾には、メールにて「本人の意志を尊重した判断をします」と送り、学校に志望校を提出してしてから面談に行った。おずおずと身を縮めるわたしに塾の先生は「全力で行きましょう」と。「まだまだ必ず点数は伸びます」と。ヤバ目の国語と社会をここからなんとかするよりも、得意の数学と英語を満点近くまで持っていこうと。
模試の数学で、塾の先生もわたしも口あんぐりの点数を出した。びっくり。大人の覚悟の上を行く。国語がびっくりの点数アップを出し始めている。ただ問題によって本人が出す点数の格差も激しい。ホントにこの人はかーちゃんの心臓をばくばくさせる方だよなあと思う。
心臓ばくばくをひた隠しにしながら、「アンタがやってきた三年間を集結させろ」と。「よくがんばった、後は運だ」と笑いながら、でもやっぱり心臓ばくばく。志願者数の最初のデータが出る昨夜は、心臓ばくばくばくばく。うむ、予想通り人気はあるけど倍率は去年より少し上がっただけ。きっと、きっと、なんとかなる。
もう身が持たないので、なんとか前期で決まって欲しい。内申に余裕が無いので面接評価で満点を取らなければ前期合格は難しい。わたしも学校説明会には何度も参加しているので、相手が欲しい生徒のイメージがつかめる。前期試験の面接対策はわたしが作った戦略でもある。わたしも勝ちたい。