リツエアクベバ

satomies’s diary

トモコレ、いろいろ。

ちょっと気になったブクマコメント。

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前半は、何だか、やってはいけないような、やってみたいような、胸を締め付けられる感じがした。

この子にもしも知的障害が無かったら、という仮定。この仮定からくる逡巡には、いろいろな過程があるように思う。そしてこの逡巡は子どもの個性によっても親の個性によっても違いはあるんじゃないかと思う。思いながら自分の心の中をがさがさと探る。
告知の時期、赤ん坊の頃、この仮定は痛い。いや、一般論がどうかってことでなくわたし自身は痛かった。もしも知的障害が無かったらという仮定から見えてくるものは「いくらでも明るい将来があるはずなのに」的なところ。できないこと、見えない先、そんなことに愕然とさせられる仮定のようだったと思う。
幼児期から学齢期、本人の個性がはっきりし始めると周囲からこの仮定をぽんと投げかけられる機会が増える。「この子にもしも知的障害が無かったら、どんな子だったんだろう」。これは単純な関心のようにも思う。知的障害があることで周囲から見えにくいもの、それが見える状態だったならこの子はどんな子だったんだろうという、漠然と生まれる興味のようなもののようにも思う。小学生の時期に周囲の子どもたちからぽんと投げかけられたことは幾度もあり、このころにはわたしは実に素直に「どうだっただろうねえ」と返していた。「なんかこう、かちんとくることを平気で言い返してくる子だったんじゃないか」ってのが周囲の子どもたちとわたしとの共通の感覚だった。いろいろなことに対しての娘のストレートな反応がそういう感想を呼んでいたんじゃないかと思う。
小学校の高学年くらいから、(ああ、この子は反抗期? 思春期? に入ったんだな)という実感があった。いろいろな面で親離れしたがっている面が多くなった。親離れするために習得しなければならないスキルに対して実に熱心になり、根性を感じさせる場面がやたらにたくさんあった。この頃に伸びた生活能力は計り知れないと思う。この頃の「この子にもしも知的障害が無かったら」という仮定は、「もしも知的障害が無かったら、壮絶な母子ケンカをやっていたかもしれない」につながってた。彼女が思いのままに言葉を駆使することができたなら、母親に対して相当生意気な口をきいてきただろうという感覚。娘に知的障害があるために、どこかわたしが彼女を押さえ込むことができる。そうしたアンフェアな感覚はちょくちょく持ってた。
高一の後半だったか高二に入ってからだったか、(あ、この子の反抗期は終わったんだな)という実感があった。母に対しての態度や表情が格段に柔らかくなった。「いっしょに」と「ひとりで」の使い分けが柔軟になった。実に些細なことで言えば、電車に乗ったときに隣に座ってくれるようになった。それまでは電車に乗ったときに「ひとりでできるもん」的な態度が強く、そばには座らず、「アタシは一人で電車に乗れるもん、アンタはお付きなんだから離れていてよ」的態度の方が多かった。
娘はもうすぐ18歳になる。この子が知的障害をもって、ということを認識するのにわたしも18年近くを経験してきた。「この子にもしも知的障害が無かったら」ってのは、なんかこう、告知の頃とは格段に色が変わっている感じがする。今、この仮定に感じることは、「この子にもしも知的障害が無かったら」、もっと言えたはずであろうこと、もっとやりたいであろうはずのこと、そうしたことをわたしはもっともっと知りたいと思うということかもしれない。
トモダチコレクションに娘miiを作り、性格傾向を入れ、生年月日を入れることで占い的性格傾向を診断させ、そこで出てくる娘miiの行動に、あまり驚くことは無い。割と想定の範囲内だった。ただ、周囲の世界に支援も何もないこと、そして特に支援が必要とされるほど難しいこと自体がトモダチコレクションmii世界では存在しないってこともあるとも思う。
ちなみに娘miiトモダチコレクションで分類されている性格傾向はこんな感じ。

ドライ系 / 第一印象:自信家 特徴:形式的 負けず嫌い 短気 ズバリ言いきる 成果にこだわる
テキパキ型 / 強気にがんばるタイプ。目標が高いほど燃える。少しおっちょこちょいな面も…。

mii世界で娘のために用意したキャラの中で、娘は恋人を選んだ。娘は「モテ女ランキング」で現在一位を獲得している。うわっはっは、現実世界で得られないことだ、と、かーちゃんは実に単純にワクワクとうれしい。娘miiに告白をして恋人の地位を獲得した「じろう」はその後とにかくゴキゲンで、「わーいわーい」と意味もなく繰り返し、「ちぃと初めて話したときのことを覚えています」とか「ちぃは自慢の恋人です」とか言ってくる。バーチャルにワクワクしすぎなかーちゃん。うっきうきで頭ほっかほかな「じろう」クンの姿を思わず記念撮影。ちなみに彼は「結婚したい」と言っているので、新婚旅行に旅立つ日もそう遠くなさそう。