リツエアクベバ

satomies’s diary

息子、部活の引退試合

昨日、息子の部活で引退試合。中学バドミントン市大会予選の区大会、個人戦。ダブルスで参戦。息子にとって引退試合
トーナメント形式で「どこまでいけるの?」と聞くと「区大会でのベスト8は絶対」と言う。「その先は無理っぽいけど、もしも勝ってベスト4までいければ賞状がもらえる」と言う。いやいやいや、調子に乗って初戦敗退か?と聞くと、「それは絶対無い」と言う。「二回戦は絶対勝てると思う。三回戦目で対戦するであろう相手が○○中(強いとこ)の1ダブ(そこで一番強いダブルス)だから勝つのは難しい」。ふむふむ。
スポーツをするなんてことからとても遠いところにあるような個性の幼児だった息子。小学生のときはおうち大好きゲームっ子。六年生のときに「中学に入ったら部活に入らなきゃダメなのかな」と不安な顔を見せていた息子。ゲームっ子仲間でごそっとバドミントン部に入り、へえと思った中一の始め。「へろんへろん」でランニングというのが最初の姿。続くのかどうか、正直疑わしかった中1の始めの頃。
部活部活の毎日。ゲームっ子仲間で待ち合わせるのはたいがい誰かの家で、やってることがゲームばかりだった小学生の頃。それが同じメンバーでの待ち合わせ場所が近所の公的施設の体育館になった。部活終わってもまだラケットを振り回すのかい?と、ゲームっ子仲間の母親たちを驚かせた。同じ学年の中に強い子が出始めた。中1から試合に参加する。すごいねと言いながら、下手くそな子たちは体育館でラケットを振り回す。
中2になって、よくがんばってきたねと欲しがっていた高いラケットを買ってやった。個人戦で試合に出られるようになった。試合に出るのにダブルスを選ぶ。シングルスだとミスが続くと立て直せない自分の個性を認識したらしい。ダブルスは「誰かのために頑張れる」。いやいやい意外にやるじゃないか(親の欲目爆発)てな感じから試合経験が始まった。初戦敗退ではなく二回戦進出を経験した。同じ学年の強い子が中3の引退で部長になり、精神的にたくましくなったのが傍目にもわかる。息子は部長を尊敬し信頼する。部長、市大会を優勝し県大会まで進出する。
中2の終わりくらいから、厳しい顧問になんだか信頼されるようになる。かーちゃん「なぜ?」と半信半疑。「とにかく真面目」だとかなんとかにへえ。ポケモン大会にエントリーが通るけれど、部活は試合前のハード練習のスケジュールのさなか。「ポケモン大会に参加するから部活休むって先生に言ったら、多分すごく怒られる」と不安そうな息子に、「家の事情とか言っちゃえば?」とか言うかーちゃん。周囲の友達も「そうしろそうしろ」と言う中、怒られるのを覚悟で「ポケモン大会に出るから休みたい」と言ったそうで。「怒られたらどうするつもりだったの?」と聞くと、「行ってもいいと言われるまで頼み続けるつもりだった」と。結果は「初戦敗退するな、絶対勝ってこい」と激励されて送り出されたそうで。周囲は「ひいきだ」と言う。顧問は「普段とにかく真面目なヤツの選択は信頼する」と言う。
中3。結局ほんのつかの間だったけれどAチーム入りして団体戦に参加。ボロ負けして「迷惑をかけた」と泣く。周囲が支えてくれる。個人戦で「あら、ホントこの子うまくなったんだわ」と認識するシーンが増える。三回戦進出が普通になる。
いよいよ引退試合になる最後の試合。かーちゃん実は前の日よく眠れなかった。寝坊して遅刻する夢を二度見た。
試合開始。初戦はストレートで勝利、二回戦もストレート勝ち。「うまくなってて心底ビックリ」と観戦に来ていた先生(中1からずっと英語で担任してもらっている)に言うと、「だから言ったじゃないですか、スタートが遅れを取っていても真面目な子は伸びるんです」とぱしっと言われてしまう。「教育」が喜ぶタイプの子だなあと思う。わたし自身はスタートの能力で能力差が歴然の場合もっとふてくされるタイプなんじゃないかと思うので、はははと苦笑い。
いよいよ三回戦。健闘の敗退になると誰もが予想していた試合だった。そこで。1セット目、先取。周囲大興奮。1セット目が終わったところで数人が興奮してコートに入ってしまう。「勝てる、これは勝てる、勝て、勝て、勝とうぜ」。
2セット目、崩れ出す。ジュース後3点差で相手に1セット取られる。周囲興奮の3セット目、点差が出てきたところを追い上げて追い上げて、3点差まで来たところでゲームセット。目標のベスト8に「準々決勝は僅差で敗退」というおまけ付き。ダブルス戦は、優勝準優勝と息子の中学が独占。先日の団体戦の区大会は優勝しているので、団体戦個人戦共に市大会進出が決定。しかしBチームの子たちはこの日で引退。部活部活の日々が終わる。
中1からここまで、よく頑張ってきたなあと思うかーちゃん感慨の夜。賞状はもらえなかったけどかーちゃんにとっては金ピカ表彰状モノ。当の本人は試合から帰宅後に即ゲーム屋さんに急行。前から予約をしていて発売日当日にゲットしたドラクエの旅に出発いたしました。