リツエアクベバ

satomies’s diary

「ツレがうつになりまして。」

ちょっと前にNHKのドラマスタッフブログをRSSリーダーに入れた。2006年秋のドラマ「ウォーカーズ 迷子の大人たち」の時の、放映前に読むことができる「プロデューサー撮影日記」はおもしろかった。おお、そういうものが読めるブログが始まっているよという感じで。
そのブログを読んでいて、これは観たいと思ったのが「ツレがうつになりまして。」。オッサン二人の蕎麦を食う写真で始まる5月27日更新分が、わたしは好きですね。

ツレがうつになりまして。/NHKドラマスタッフブログ

で、観よう観ようと思っていたのだけれど、放映時刻を忘れ、再放送をまとめて録画。先週まとめてやっと観た。ちなみに原作は名前だけしか知らなかった。
ドラマの内容や感想に関しては。実にすばらしいところを見つけたのでそこをリンク。観ていてわたしが思ったことに関してほぼ全てふれられていて、しかもそこに解説があるような感じ。

しかし藤原紀香はすごいな、と思った。きれいなオネエチャン程度しか認識が無かったとこを、根性のあるすごい女性にイメージが転換された感じ。
風吹ジュンの医師は、「北村 想 の ポピュリズム」に時々出てくる「ひろ子ちゃん」(北村氏の主治医)を連想する。

「ひろ子ちゃん」ブログ内検索

うつ自体に関しては。何年前になるんですかね、gooブログ更新時に(困ったな)ということが起きていたときに、えっけんgooブログに入っていたトラックバック回りをしていたら、偶然のようにわたしを心配していてくれるようなコメントを見つけまして。わあお礼を言わなければと、そのコメント主のブログに飛んで、どこでお礼のコメントを入れようか過去エントリをつらつら読んでたら、うつの発症歴の話があって。ふむふむと読んだ。
その後、ちょこちょことブログ間で仲良ししていたら、療養中だったその人間が仕事をすることになって関東に来ると。そこからまた半年だかで体調を崩して仕事を休むことになったので、平日にちょこちょこと遊んでもらった、と。これがたこぽん。その間に、たまたま図書館で見つけた竹脇無我うつ病歴の本を読んだ。

凄絶な生還、うつ病になってよかった (単行本)

竹脇無我をなんとなくドラマで観ていた時期に、実はうつ病を発症していたのか、という驚きがあった。実際の知人でもなんでもないのだけれど、「誰にでもかかる可能性がある」というようなことを感じたような気がした。
そして、お若い時期に大好きだった劇作家の北村想氏のブログを検索で見つけて、そこに長い病歴の話があって、(この方もうつだったのか)という感覚。
そんなところがわたしとうつとの関連みたいなもので、よく言う「心の風邪」という認識よりも、うつからくる体調の崩れというものはものすごくしんどそうだ、という認識。だから「心の持ちよう」みたいなとこでどうのこうのという感覚は非常に疑問だし、理屈こねて言葉を渡すみたいな対応も非常に疑問。ちょっと思いつく程度の言葉なんてものは、本人自身がすでに思いついていることだと思うし、そこでどうにかならんから根気よい姿勢と信頼できる医療が必要なんではないか、などと思う。