リツエアクベバ

satomies’s diary

ちょいとお出かけ

ここのところスケジュールに余裕が無く、無事に日程をこなしていこうとする緊張感が続いている。緊張感を呼び起こすアクシデントはまだまだ継続することが今日はっきりして、がっくりくる。くっそー、まだ続くのかよ。
しょーがねーんだけど、がっくり来たのもまた現実。「だいじょうぶよ、わたし頑張るから」って相手に言っても。イヤイヤじゃなくて実際本気で言ってるんだけど。
でもそうやって抱え込んでしまったものに対して結局自分がかさかさした焦燥感をもってしまうのは、まあそんな器なんだろ。対応しなきゃなんないアクシデント自体はどうにかなっても、まあホントのとこで「だいじょうぶじゃない」のはわたし自身なんだろ。
とはいえ、そんなこと思っててもどーしよーもねーじゃんとか思いながら。自分の選択は自分で背負っていかなきゃな。
今日の昼、急に二時間ほど時間が空く。こぎれいな店でぼそっと本を読みながら昼飯を食いたくなる。先月怒濤のスケジュールの合間に息抜きするつもりだった予定が結局つぶれたこと、どこかに何かに割り切れなかったからかもしれない。まあ全部自分が選択したことなんだけど。
先に本屋に立ち寄る。なんだかなんかの待合室で手に取るような雑誌でも買おうかと思ったけど、どれも結局食指が動かずふらついてると、ふと目にとまった「yomyom」という小説誌。なんか表紙がめちゃめちゃかわいいんですけど。

yomyom/新潮社

赤い雑誌抱えてパスタ屋さんへ。ドリンクバーのホットの機械が壊れていてがっくりくる。なんだよ、ついてないときはとことんついてねーなーとか思いながら。ばたばたと修理しているそばに置かれたポットの中のコーヒーで我慢。
赤い小説誌はおもしろかった。いくつもの文章の中で、近藤史恵の「スピードの果て」にやられる。自転車競技の選手が自転車で車道を走っていて。バイクに幅寄せされたりと嫌がらせを受けながら、持ち前のスピードで逃げ切ろうとしたときに。脇道から出てきたワゴン車、自分は危ういところでよけられたけれど、追いかけてきたバイクはワゴンをよけきれず衝突、そして事故死。目の前で起きたこの事故死のシーンが自転車競技中にフラッシュバックを繰り返す。最悪の状態で大事な試合に臨んだとき、その試合中にこのフラッシュバックを乗り越える術を知る。
しかしアレですな。このハードな主人公が試合直前に発覚した自分にとってのマイナスの事実に対して、試合前に発覚ということで出す「悪運が強い」という一言にパレアナイズムを見出してしまう自分もアレですな、とか思う。
帰宅して調べてみるとこの「スピードの果て」とは、同じ作家の「サクリファイス」という人気作品の外伝だそうだ。これは本編も読みたいなと思う。
些細な気分転換でなんとか復活。さて明日もがんばるぞ、と。気合い入れていこうかな、とか思う。今抱えたアクシデントだってそのうち終わるさ。終わってしまえばただの過去じゃん、とか思う。まあとりあえず、体壊さず向かっていけること自体「よかった」じゃんとかパレアナイズムを発動。
こんなことぶくつさ書いたって、なんてことでもないよなってのもわかってるんだけど。まあそんな自分の今日思うことも記録しとこかなとも思う。後でいつか読み返してみようとか思うかもしれないから。