リツエアクベバ

satomies’s diary

テレビがデジタル

うちのテレビはアンテナではなくケーブル。元々家を建てるときに、普通のアンテナだとけっこう高く立てないと電波が入りにくいと(裏が山)。夫が設計した家で、変に高いアンテナを立てたくなかったようでケーブル。そしてこのケーブル会社がインターネット接続を開始したのでネットもケーブル。
そして時代はまた進んだ。ケーブルのテレビ放送は「デジタルにしましょう」になった。電話のサービスも始まった。と、いうことでテレビのデジタル放送受信と電話サービスの加入ということで先週工事が入りまして。
平日の午後、お二人の作業員がやっていらしてなんだかんだと工事。ブースターがどうのとか線がどうのとか電話線がどうのとか、それなりに時間かかった。
工事が終わりかけた頃、娘が帰宅。お二人がなんだのと作業している居間に「ただいま」と娘が入ってきた。お二人はぱっと振り返って娘を確認。それなりに一瞬(あ)という空気。
居間で娘と遊んでいて。娘が小さいボールを持ち出してきたので転がして遊ぶ。受け損ねたボールがころころと作業をしてる方の方にいく。全く感知してないそぶりをされていた方が、すすっとボールを素早く取ってにっこりと娘に渡す。「ありがとう」。
テレビになんだのかんだのとコードを接続するときに。プレステだのwiiだのDVDのプレイヤーだのいっぱいのコード。「これ整理しましょうね」と、なんかなんとかの器具を車から取ってきてくれてすっかり整理できた。「コレ、部品代とかは?」と聞くと「無料ですよ」と返答されて、ぱちぱちと手をたたきながらわ〜い。娘もいっしょにぱちぱちと手をたたきながらわ〜い。
新しい受信機はハードディスク付きで録画機能がある。なんだかんだと設定が終わって、使い方を説明していただく段になって、息子が「ただいま」と帰ってくる。
「いっしょに説明聞いてよ」と言うと、「ああ」と言いながら息子がその場にすとんと座る。娘がすたすたやってきて、息子の隣にすとんと座る。「これはですね、ここはですね、録画予約はですね」。リモコンには地デジ、ケーブル、だのなんだのとボタンが多い。録画機能も同時に二番組録画だのなんだのと。その説明の合間に息子が娘になんだかんだちょっかいを出し、二人でクスクスクスクスとフザケ合いなんぞ始めて。「こら真面目に聞いとけ」と母ツッコミ。
ビデオオンデマンドの説明。「ここをこうやって操作して、そうするとメニュー画面が出てきます。ジャンル別になっているので」。と、ここで息子が「アニメ!」とジャンルの選択をリクエスト。ざざーっと出た名前の中からかーちゃんが一つを指して騒ぐ。
「なんだ?『べとべとさん』ってのは!」
ここからわたしと息子と「べとべとさん」という名前の響きのおかしさに、べとべとさんコールで大騒ぎ。騒いでいるので作業の方は、ちっとも説明を先に進められない。
「わかりました、わかりました、じゃ『べとべとさん』を選んで説明しますね」。
だだ〜〜っと「べとべとさん」リストが出てくる。第一話からなんかやたらいっぱいある。第一話のみ無料受信可能。第二話から有料。無料、有料について説明しているのに、まだ母と息子は「べとべとさん」と言いながら騒ぐ。娘まで便乗して場のテンションが上がり、作業の方はまるで授業をすすめられない教師のごとく困った表情。
母、いきなり裏切り行為。「ふざけてないでちゃんと説明を聞かなきゃいけないのよ」と、モードは学級委員。
今度は作業の方が録画の説明をまちがえる。まちがえたことで逆に「現在録画」と「予約録画」の指定の違いをこっちは理解。「なあんだ、わかりやすくするためにわざとまちがえたんだ〜」と、ガキモードの母子は大騒ぎ。
全部終了。では、と、作業の方お二人は立ち上がってお帰り。後ろ姿に娘が「ばいばい」と声をかける。お二人、即座に娘に向かって振り返り、にっこり笑って手を振って帰られる。

妖怪アニメシリーズ(FLASH3) べとべとさん
水木しげるの妖怪ワールド