リツエアクベバ

satomies’s diary

PTAの会長さん

はてなブックマークのお気に入り画面に表示されるものをつらつら読んでいて、legnumさんのクリップにふと目が止まる。
っつ〜かlegnumさんって、興味が多種多様だから彼のクリップはおもしろいよね。
ってとこで、ぽんぽんと飛んでふむふむ。

素朴な疑問だが/深く考えないで捨てるように書く
素朴な疑問なんだが、どうしてPTA会長って男性が多いのだろう。
女性が会長を務める学校ももちろんあるらしいのだが、なぜか会長だけは男性、というところもけっこうあるようで。特に規則として決まってはいないが、不文律として男性が務める、という場合もある。

ウチの学区の小学校は、娘が何年生だったかの頃に男性から女性に替わりました。理由は「土曜日、学校が休みになったから」。
実行委員会、役員会、運営会、名称はいろいろあるようなんだけれど。学校管理職、PTA本部役員、常任委員会委員長・副委員長出席の学校運営に関する会議というもの。これをそれまで土曜日にやっていたのができなくなった。するってえと、「会議に出席できない行事だけの会長」ができあがるわけで。これがマズいだろってのと、まあそれと、引き受け手が男性にいなかったからってことだったと思う。
PTAの会長って、地域の小学校は地域で育む姿勢ってとこから、地域の有名オッサンってのが就任する背景があったようにも思う。いわゆる「開かれた学校」的なとこで、地域の名誉職ってとこはあったんだろうなとも思う。
このあたり、以前福祉のお勉強をしていたときに、保護司の項であったことと共通しているのかなあとも思う。歴史的に言って保護司というものは地域の名誉職という意味合いをもっていたことが多く、その地域で在住歴の長い地主のような有力者が就任することが多かったと。しかし、地域の中でこうした存在が薄くなりつつあり、現在はなり手が少ない、というような内容。
まあ男性がどうのってことより、地域でみんながよく知っているようなオッサンみたいな人が、PTA会長、特に小学校の会長になるってことには、それなりの意味はありそうにも思う。子どもは地域で育つ的なとこで。まああんまりエラそうな人は困るけど。
ただ、オッサンでもオバサンでもいいんだけど。学校にちょこちょこ行けない人が会長になるのは、やっぱマズいだろとも思う。その学校自体をよく知っていなきゃ、単なる行事挨拶担当にもなりかねない。
去年、神奈川県の知的障害養護学校PTA連合会30周年記念式典というものに出席したときに。そこで配布された記念冊子に歴代のPTA会長が記載されていたページがあって。へ〜って思った。うちの特別支援学校のPTA会長が男性の時代があったから。
なんつ〜か。それこそ勝手な偏見かもしれないんだけど。オヤジに障害のある子の学校のPTAの親分ができるかなあ、と。
障害をもった子の親になった場合、ばばっと母親たちが手をつないでいく、というのが、その養育の歴史の中にあるからなあと。だいたいこの流れからはオヤジは出遅れていく。一部有名な「町田オヤジの会」だって、「かーちゃんたちがなんかやってることに追随してできていった集団」ってのがあったと記憶。そこでは男だ女だってことではなく、父親母親の役割的意味合いが背景として存在しているようにも思う。わたしの狭い経験の中で、ってとこで言えば。市や県の特別支援教育関連の会合で、男性会長って見たこと無いもん。
4月の頭にウチの特別支援学校の入学式に出席したときに。会長で出席なので来賓扱い。PTA会長宛てに入学式の案内が来て、そして「校長室においでください」とのことで校長室にまず行く。校長室の応接ソファーに案内されて、来賓者同士で歓談なんぞいたします。そこで出していただくお茶は、お茶ではなく桜湯。まあ御結納のときみたい、って感じなもんで。
来賓でのご出席は、地元の自治会の会長さん。そして横浜の障害者支援の事実上のドンみたいな方。前者は男性、後者は女性でありました。それと小学校の先生と。あと、校長。
歓談の内容は、こうした学校は地域の中でという意味合いが強く、校長は地元神社の話を自治会長にふっていく。わたしはその神社の歴史等をどんどん質問。自治会長はその神社のお祭りを、どうにかここの特別支援学校の生徒さんたちとからめていけないものかと思ってるんですよ、と。土日だから難しいんですよね、なんて校長は答えながら、こういう対話があることは大事だなと思う。
横浜の障害者支援のドンは、「今年の小学部の入学者に女の子が多いのねえ」と言う。この意味合いが自治会長オッサンにはよくわからない。男の子女の子の発達上の特性もあって、低年齢では女の子の方が発達面で有利だってとこがあるようで、小学校は養護学校で女の子が少なくて、障害児学級の方は女の子が多いことがよくあるんですよ、と簡単に説明を差し上げる。
ドンは、自閉症の新しい本のチラシを持参されていて。ああこの方の本、このひとつ前の本は去年PTAの貸出図書に揃えたんですよ、と。自治会長のオッサンはふむふむとそのチラシを手に取る。
と、まあ、ええなかなか有意義な歓談タイムでございましたよ。その場にいる男女の配分も偏り無く。まあそうやって、中身があることが大事なんだろうな。