リツエアクベバ

satomies’s diary

先生のこととか

今日、ヤボ用あって、娘と同じ特別支援学校の小学部にお子さんが通っている友人と電話。ついでという感じで出てきたこと。
「小学部の○○先生の異動の理由ってわかりますか?」
わからんよ、そんなの。
「離任式で先生、泣いてらしたんですよ。異動したくなかったんだと思うんですよ」。
いや、だったらご自身が異動の希望を出したのではなかったってことなんでしょう。でも異動は全て自分で決められるものじゃないから。それと、普通の学校に比べてウチの学校は離任式で涙ぐんじゃう先生はよく見るよね。他の特別支援学校はわからないけど、まあ、子どもの個性と格闘していく日々が、思い出深い日々を作っていくってことなんでしょう。
「いい先生だったんです。異動されてしまって、親たちも子どもたちもすごく動揺してるんです」。
スタートで、前の先生を引きずりすぎたら新しい先生が気の毒だよ。以前の先生が異動するってのは新しい先生と出会うってことでもあるんだしね。
「でも…」
あのさ。普通の子じゃないってことは、いろんな人の支援を受けて生きていくってことで。だからさ、いろんな人に出会いながら育っていくってことが大事だと思うのよ。いい先生だからといって、その先生だけしか知らんってのは、また子どもにとっても親にとってもわたしはマズいとは思うよね。
いいとか悪いとか当たりとかハズレとかってのは担任に対して出るけれど。まあ悪いとかハズレとかってのは、スタート当初で判断するものじゃないと思うし。百歩譲ってそうだったとしても、んじゃ自分どう考えるかって経験でもあるよね、とは思うよ。
ああそうそう、PTAで買った貸出図書に「光とともに」があるから読んでごらん。あのさ、あのマンガ、光くんが学校入ったとき、すごいいい先生なのよ。でもその後、いわゆる当たりが続かないの、困ったちゃん先生が出てくるんだ。光くんのママはあの手この手でその困ったちゃん先生に理解してもらおうとしていくんだよね。それを同級生のママに、なんだっけ?いい子ぶってのどうのってことだっけ?言われたりするんだけど、「だってしょうがないじゃん、文句言ってたってしょうがないじゃん」的な返答をするんだったっけかな。要するに、光くんのママ自身もあっちゃこっちゃに頭ぶっつけながら、それでも前に向こう前に向こうとしていくんだよね。ってことだったっけかな。あらら記憶曖昧だ、ちょっと自分で読んでみてよ、よろしくね。
な〜んて言って電話切ったわけで。アリーちゃんアリーちゃん、「光とともに」はやっぱPTAの本棚に全巻揃えて正解の本だったと思う。アレ、自閉がどうだってだけじゃないよ、あのマンガ。すごいいろんな意味でよくできてる本だと思った。
あと。子どもを学校に入れて最初に離任式に出席したときに思ったんだけど。先生ってさ、子どもたちに向かっての離任の挨拶で、なんだかんだと言った後の最後の結びの言葉に「さようなら」って言うんだよね。なんかさ、こうきっぱりと「さようなら」って別れの挨拶を口に出して言うことって、日常生活上、あんまり無いと思うんだよね。
でも、先生って、離任や退任の挨拶で「さようなら」って言う。これはさ、子どもたちに向かって「新しい人と出会っていってください」ってことなんじゃないかな、と、思う。ひとりが特別でありすぎてはいけない、ってとこもあるんじゃないかな、とも思うんだ。いろんな人と出会っていくことの弊害にならないようにね。