リツエアクベバ

satomies’s diary

「コーキーとともに」その2

タイトル「その2」。やっぱり続ける。このドラマ、やっぱりおもしろい。どこまでいけるかわからんけど、「Life Goes On」カテゴリ、作ったろ。
日本のドラマで障害者モンは増えたけれど。なんらかのストーリー展開(特にピュア路線)のために登場人物が作られていて、設定のための動きを展開させるという感じがどうもするよね、って印象があるなあと。まあ元々ドラマってのはそういうモンかもしれないが、それがにおっちゃうかどうかってとこは重要なんじゃないかと。「コーキーとともに」は登場人物が登場人物の世界を生きているという感じ。これは日本のドラマのようにワンクールが短い設定じゃないからか。いや日本にもってくる海外ドラマがいくつかのシーズンを経るような人気ドラマだからなのか。
日本で放送された海外ドラマのシーズンの多さは、日本で言えば「渡鬼」バリですね。そこまで続けられるような設定じゃなきゃ、登場人物自体が生きてる感じがしないのかもしれない、わかんないけど。

第二話/邦題「委員長選挙」。

コレ、展開の細部理解が英語だけでは難しかった。コーキーのクラスで「スクール・プレジデント」を推薦することになる。推薦された人間は選挙に出る。さあさて誰を推薦するか。
ってとこで、ブロンド美女に隣の男の子がにやっとしながら耳元でささやく。ブロンド美女はにやりと同意して、すっと挙手して「コーキーを推薦する」と言う。先生はブロンド美女を前に呼び、「Funny joke」とかなんとか言う。ブロンド美女はいいえ真面目ですから、なんてことを言い、コーキーを推薦することが決まる。
自分が他者から認められないってことをぶつくさと気に病んでいる男の子が、自分自身を自薦する。誰も相手にしない。だってコーキーの推薦ってことでみんなおもしろがってるから、真面目に好意的な顔をしながら。彼のぶつくさをいつも聞いて知っているコーキーが、ただ一人この男の子を推薦しようとするが、ただ一人なので否決。
この男の子はコーキーを応援することを決める。主とした応援者になる。コーキーの側で頑張りながら、コーキーの良さをしみじみとわかっていく。この男の子がコーキーの妹ベッカに「神様を信じるか」って聞いてるシーンがあるんだけど、だからなんなのか、それでこの男の子が何を語ってるのかってとこがわたしには全く理解できず歯がゆい思いをする。
コーキーはこの、応援してくれる男の子の力を借りながら、この男の子と接しながら、友情を育んでいくんだけど、コーキーの推薦をおもしろがってるフットボール部の男の子たちやブロンド美女(チア・リーダー)たちのいかにも応援しているようなとこにもニコニコと寄っていき、ブロンド美女にデレデレ。そこでどうやらコーキーが、応援してくれる友人の男の子に対して重大なミステイクをするってことになるんだけど、ここがまたどうミステイクなのかわたしにはわからず。
コーキーは、この友人の男の子に謝りに行く。許してはもらえない。ミステイクの中身がわたしにはわからなかったのだけれど、この男の子がコーキーに向かって叫ぶところはずきんと痛かった。「Out of my room! Out of my house! Out of my life!」
選挙の重要な応援者を失ったコーキー。妹ベッカが言う「わたしがやる」。ベッカを伴い、いよいよコーキーの選挙演説。スーツを着て壇上に上がるコーキー。緊張のあまり「I...I...I...」と「I」から言葉を進めることがなかなかできないコーキー。さあミモノだとおもしろがろうとするフットボール部の男の子たち。そこで同じスタジャンを着た、フットボール部のひとりであるタイラーが、強い調子でそれを止める。
このドラマの重要な登場人物であるタイラー。ブロンド美女を彼女にしているかっこいい男の子。自分の弟がダウン症であることをベッカやコーキーには話したし、コーキーの家にも弟を連れて行ったりもしたのだけれど、でも学校の自分の周囲の人間関係には弟のことをヒミツにしているタイラー。コーキーをなんだかんだとからかい、おとしいれようとするのはいつも自分の周囲の人間関係であるタイラーの仲間達。そして、自分の彼女のブロンド美女。タイラーがブロンド美女にコーキーに対しての扱い方みたいなのをとがめると、ブロンド美女にしゃあしゃあと「I like Corky.」とか言われちゃったりする。それを複雑な思いで眺めるタイラー。まあ要するに「オマエのLikeはペットだろ」みたいなとこなんだろけれど、言えないタイラー。
タイラーの葛藤もこのドラマの見どころっちゃ見どころ。そしてドラマの作り手の視点はタイラーに優しい。それから。タイラーは学校では「かっこいい男の子」だけれど、タイラーにとってベッカは「ダウン症児のきょうだい児として『かっこいい妹』」だったりするんだな。
最初は口ごもってスピーチができなくなったコーキー、舞台袖のベッカから「Forget speech. Speak from your heart.」と言われて力を取り戻す。
以下、なんとか聞き取った?部分のコーキーのスピーチ。

I wish the kids whose handicap people could stand inside about yours.
Then, then We know,We have a life,We have dreams,We have homes,We laugh and cry,Just like you.
? ? (よくわからなかった単語) this chanse,to be your friend.
Thank you very much.

コーキーの推薦を当初「Funny joke」と言った教師も演説に拍手。選挙には敗れるが、健闘して堂々とした数の票を獲得する。その票はみんな自分の友達なんだねと喜ぶコーキー。そして、仲違いしてしまった友人とも仲直り。ラストシーンはこの友人との抱擁。
(2008.3.24 一部修正)