リツエアクベバ

satomies’s diary

もしもわたしに何かあったら

ドラマ「だいすき!!」最終回。知的障害をもつ主人公の母親がガンで入院、闘病の中で母親が主人公の弟である息子に言う「もしもわたしに何かあったら」。そこに続いていくのは、アンタに何もかも背負わせてしまうよねえ、みたいなセリフ。
いっしょに観ていた息子に、そのまま、そのドラマの中の母親が言ったセリフの直後に言う「もしもわたしに何かあったら」。
「もしもわたしに何かあったら、区役所の福祉課に行きなさい。区役所の福祉課に障害者支援担当という窓口がある。そこにケースワーカーといういろいろな相談にのってくれる人がいる。ちぃちゃんのことで利用できる福祉の制度をさがしてくれたり説明してくれたりする人が役所にはいる。そのことを覚えておきなさい」。
母親がガンであることを知った主人公は、何も手につかなくなる。家の中は荒れ、児童相談所が動いて、主人公の子どもを一時施設入所させた方がいいのではという話になる。
「あのね、ここで動く児童相談所の人は悪者ではないんだよ。子どもを守るために子どもの生活状態が低下しているのならば、そこにどう支援が必要かと動く人たちなんだよ、本来はね。ここで必要なのは、即、施設入所ではないんだよ。家事援助のヘルパー派遣だと思う。ドラマだからね、こうやって展開を極端なとこに追い込もうとする。でも現実は、ひとつの結論に突っ走るのではなく、いろいろな方向性で考えることが必要で、そのことをさがしていこうとすることが大事なんだよ」。
ドラマを見終わってから。「ちぃちゃんをもしも一時施設入所させるようなことが起きたらば。一番近い入所施設はどこどこにあるから」。
現実をほったらかして死ぬ気はさらさら無いんだけど。でも誰だって明日はわからん。ドラマのように恢復して快気祝いをやれる結末じゃないことだって起こりうる。渡しておけるのは思考の方向性やら情報やらかなあ、とか思った。
いや〜今回のドラマも、まあいろいろ勉強になりましたな。