リツエアクベバ

satomies’s diary

ちょこモン後日談

 どーしよっかな〜と思ってたけれど。新しいブクマコメントがぽんとついでふむふむだったので、後日談エントリ。

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2008年02月06日 filinion 「社会に出たら自己申告基本」なら、学校で自己申告を身に付けるべき。学校の対応も問題はあるが、中学生に自己申告しないで済む環境を整えてやるのは教育ではないし、それを求めるのは親としてやはりおかしい。

 は〜い。と、素直に忠告を聞く。
 で。その上で、まあ後日談。息子の部活の顧問の先生と話す機会があった。英語で受け持っていただいている女性の先生。学年の先生。要するに本人と英語と部活とで縁がある「同じ学年の他のクラスの担任の先生」。
 この先生がおっしゃる。不思議だったと。
 宿泊で引率にインフルエンザの発症者が複数名出た特別な環境となってしまった集団だったと。そのために教員でかなり綿密なミーティングがあった、と。さらにもうひとり引率者から発症者が出た場合、その時点で日程を全て中止ということになっていたと。
 健康観察は密に、ということだった。インフルエンザは最初の発熱時に急激に症状が悪化する。帰路のバスではこの先生はバス乗車中の数時間の中で、三度、バスの中を回って一人一人の状態をチェックしたそうだ。昼食で食欲が無い、だるそうにしている、疲れているようだ。こうしたチェックに上がった生徒に関しては、バス乗車前バス乗車中にバスの中から各家庭に連絡を入れたそうだ。そしてそのチェックリストに上がった生徒に関しては、バス降車後に再度、状態を本人から聞き取り確認し、迎えが無く帰す場合は自宅に着いた頃を見計らって確認の電話を入れたそうだ。
 他のクラスでどこまでの確認を行っていたか、ということなんだけれど。そこを細かく自分は確認できていないのだけれど、今回はそういう緊張感のある引率であったことはまちがいない。そしてそういう教員からの指示や説明等、息子さんは絶対に聞き漏らす子ではない、と。とても素直な子どもなので、「大事なことを告げる」という状態で、それを聞いていないはずがないと思う。そして自己申告をしないできない子でも無い。だからクレームというよりも「どういう状態だったのか」と、母親が学校に電話を入れるのは非常に理解できると。
 また。息子の担任からも電話が来ました。時間を取って息子と面談をしたと。ああそうだったのか、と、そう思ったと。頭を抱えてしまうやらうれしいやら泣けるやら、そうではいけなかったと思うやら。そして全て自分がいけなかったのではいかと自責の念をもってしまいました、と。
 息子は。最初の自己申告の機会を逃したその理由は。担任をかばったのだそうだ。
 自分のクラスの担任が、第一発症者だったと。二番目の発症者は教師だったと。生徒の発症者は最終日時点でまだ出ていなかったと。なんだか気分が悪くなってはきたが、それは感染かどうかはわからないじゃないか。でももしもここで自分が「気分が悪くなってきた」と言ってしまえば、それは生徒からの感染者が出た、ということになる。自分は第一発症者の引率のクラスだ。担任の立場は悪くなるだろう。気分が悪くなってきたが、まだわからないじゃないか。感染かどうかはわからないじゃないか。だから自分のバスの引率の先生には言えない。だって自分のバスの引率の先生は校長先生なんだから。
 これが、最初の自己申告の機会を逃した本当の理由だそうだ。そしてバスを降りるとき、これは熱が出てきたとは思ったと。ただ生徒がバスを降りていくときには自分のバスの引率の校長はもう行ってしまっていたし、他のバスの引率の先生は位置が遠く、自己申告をするにはけっこうなエネルギーが必要で、そのまま帰ることを選択した、と。この段階では「気づいてもらえるのならば気づいて欲しかったが、もう仕方がない」と。だから母親が「なんでこんな状態で帰されたのか、学校に聞いてもいい?」と自分に聞いたときに「いいよ」と答えたと。
 「だから、みんなボクが悪いんです」と担任が言う。そうかい。そういうストーリーだったかい。わっかるなあと思った。コイツはそういうヤツだ。
 ただ。自己申告は基本と本人にこんこんと言ったこと。これは担任も「オレはコイツにかばわれちゃったぜ」の中でもきちんと本人には言ったそうだ。そこでね。もうホント、どーでもいい、こんなことでわざわざ言うなよレベルのことを、部活の活動中に顧問に言ったということがあったわけで。それで部活の顧問の先生のお一人である、冒頭の英語の先生と話す機会があったわけです。うはは、ソレ、たいしたことないですよ。たいしたことないんだけど、「自己申告が基本」と今回言われたことを本人なりに学習してるつもりなんですよ。まあバランス取れてないが、そういうことかと思ってやってくださいな。と。そういうオチ。