愛車セレナは’97年の購入、11年使用です。今度の5月に車検が来ます。前回車検ではなんとかかんとかの部品が老朽化で新品交換になり、部品代と工賃で8万だかプラスでした。前回の定期点検ではなんとかかんとかの部品の交換が必要と言われて「ひぇ〜」と思いながら値段を聞いたら7千円だとかなんだとかで「ほう〜」っとしたような状態。
近所をくるりと走れば、家を出て行って帰ってくる間に、だいたい誰かしらに運転席から手を振っております。つまり緑のセレナを見れば知ってる人は運転席を見て手を振ってくれる。ずっと同じ車に乗ってるってことはこういうことだ。急に降り出した雨の中、幼稚園児をわんさかと詰め込んだこともある。その当時幼稚園児だったガキ共は、もう中学生になった。
次の車はどうするかいな。これは何年も前から考えてる。「モノより思い出」だのなんだのというキャッチコピーが付くようになってから、わたしにとってはセレナはやたらと高い車になった。もう多分買えない。んじゃ、どうするかねえ、と。
セレナはわたしの車です。わたしが買った。結婚前に働いてこつこつと貯めていた金から買った。いや、大金を小遣いでくれる母方のおばあちゃんがくれたお金を貯めていた分が4割くらいだったと思う。専業主婦、扶養家族。この立場にいながらにして「わたし名義のモノ」という、わたしにとっては非常に重要な価値があるところがある。
「コレはわたしが買ったわたしの車なんだ」と、自分名義の喜びを前面に打ち出しましたら、友人♂に否定された。保険だの諸経費全てダンナのスネかじってるだろ、と。
わたしの車だが、家の車だ。家族のために動かす車だ。とは反論できるとも思うのだけれど、この発言はわたしをしゅんしゅんとさせた。あのな、障害がある子どもを育てながら仕事もしてってのは、けっこう大変なんだよ。その大変さを突っ走るよりも、ぜいたくできなくても家庭にっこりの方をわたしは選んだわけだ。でもこの発言はわたしをしゅんしゅんとさせた。
今は。2年半前からこつこつと短時間パートを積み重ねてきまして。生活の状態の変化を大きくしないこつこつと短時間パート。障害をもった子どもが長期休みに入ったときでも、なんとか続けられるこつこつと短時間パート。これでガソリン代以外の維持費諸経費は「自立」した。
そんな車以外の「自分」の維持が大きいわたしのセレナ。それでもある意味「生き物」なわけで。年数を経ながら高齢者になった。いや高齢車か。サービスの人は「まだまだいける」というけれど、営業の人は「これから維持費がかさむ」と言う。
先週。営業の人がチラシもってきた「今ならコンパクトカーがナビ付きだ」と。「3月までキャンペーンだよ」と。つまり老朽化セレナの車検を通すんなら、コンパクトカーの購入も考えたら?ってことなわけだ。え〜〜〜〜、車検通すよ、とこの時は言い張ったのだけれど。
前回の定期点検で、そろそろタイヤ換え時と言われた。「年内か年明け頃には」と言われたんだけど、まだ替えてない。ここでまず、3万弱が必要になっている状態。5月の車検を無事通しても、その次の車検までの定期点検で、おそらくなんらかの部品交換は出てくると思う。だいたい最近、定期点検の度になんらかのプラス出費が出てきてる。
う〜〜〜ん。と考え込む。じゃ新しいの買うならどんな車買うべ〜か。三列に慣れたら三列は維持したい。ちょっとしたときにどかどか詰め込める車に乗ってるわけで。でもこの「ちょっとしたとき」の機会は子どもが大きくなってきて、確かに激減してきてるってのはある。それなのに三列を維持して、ってのは、車の値段としても維持費としても痛いといえば痛い。最近のガソリンの高騰もきつい。
次の車購入は、金どこからたたき出そうか、と思ってたんだけど。去年の秋、独身時の貯金のうちの200万を郵便貯金に10年以上ほうりこんでいたのを確認したら、驚くことに利率がいい時代に作った定額だとかなんとかで、利息プラスで200万くらい増えてた。これは即、次の車購入資金になることに決定。
トヨタでシエンタ、ホンダでモビリオ、ニッサンでラフェスタかキューブキュービック。ってのがなんとなく上がってきてる線。このあたりネットでがちゃがちゃ見ていると、頭がこんがらがってくる。
なんだかんだと放り出して。じゃあどんな車の運転席に自分が座ったら、自分にっこにこになれるんだろうか、と思う。
真っ赤な車でサンルーフ。
モビリオとラフェスタのカラーを見てると、なんか悲しくなってくるんだ。だってなんかオヤジ色ばっかなんだもの。最近の流行っぽいカラーなのか?って取り合わせも、わたしには「落ち着いた配色」ではなくオヤジ色に見える。20代から30代をペパーミントグリーンのシルビアで、30代から40代をメタルグリーンのセレナで、ってきて。40代から50代へでオヤジ色車?とか、すっごくユウウツになってくるんだけど。オヤジ色車でしたり顔にうなづいている50代の自分、みたいな感じが、ぎゃ〜っとヤだ。緑は好きだけど、好きなタイプの緑色の車は最近無いのはなんでなんだ。
子どもも大きくなってきたんだからさ、自分にっこにこカラーを通してもいいよね?と思う。ああそうだ、にちのさんが書いてたっけ。個人史は終わらない、って。そうだよ、個人史は終わらないよ。時期によっていろいろなパーセンテージを「あざなえる縄のごとく」練り込みながら、個人史は終わらないよ。