リツエアクベバ

satomies’s diary

とりあえず落ち着いてきました

 日曜深夜から嘔吐と共にどんと発熱した娘、月曜の受診で「インフルエンザA型」ということになったのですが。月曜は39度8分まで行き、火曜の朝は朝だというのに38度台後半だったんだけど。夕刻からむっくり起きあがり、けろっとし始めた。検温なんぞしなくても(こりゃ〜平熱だろう)という感じで顔色も見た感じも全然違う。抗ウィルス剤を使ってないのに早い。そうそう薬にばかり頼らなくても、医師の言う「全身状態がよければ」は確かなことだなあと納得。
 娘のけろっとした感じを見ながら、おいおいなんか早いねえ、と息子と言ってたら、携帯にリエからメール。インフルエンザ状態大変だろうと激励メールなんだけど、スタローン力こぶ画像を添付してくるとこがリエちゃんニクいじゃね〜か。
 お〜し、リエちゃんにこの強烈回復ちぃちゃん写真送ったろ、と「ちぃちゃ〜ん、お写真撮るよ〜」と。「や〜よ」と言うのですかさず「ちぃちゃん、びょうきのポーズ!」と間髪入れずにかけ声かけると、もうそりゃアタシは病気ですなんてポーズを取って見せるもんだから大笑い。
 その昔、娘がまだ幼児だった頃にダウン症の赤ちゃんのかーちゃんの集まりがあったときに、あるかーちゃんがこんなことを言って泣いた。この子はずっとしゃべれないんじゃないか。しゃべれないってこと自体が悲しいんじゃない。体調悪くてつらかったり痛かったりしても、それを言葉で伝えられずにつらい思いをするんじゃないかって。わたしはわかってやれないんじゃないかって。それを思うと不憫で悲しくて悲しくていつまでたっても涙が止まらない、と。
 そうかあ、と思ってたんだけど。いやいやそうでもないぞ、と、今は思う。
 体調が悪いときはべたっとくる。べたっとひっついてくる。このべたっとくっついてきかたでまず変調はわかる。それから目線が「頼る目線」になる。それで充分、あとは検温始め調べれば原因と対処はだいたいわかる。
 娘は体調が落ちると必ず吐く。薬を飲ませなければならないときは吐き気止めが必須。たいがい処方されるのはナウゼリン。小さいときは座薬、今は錠剤。体調落ちてて水分足りなくなっても、そんなこんなで「がぶ飲み」は危険、嘔吐を誘発してしまう。なので様子を見ながらちょっとずつ飲ませる。
 このちょっとずつってのが本人にはわかっていて、がぶ飲みがヤバいという状態で何か飲みたいときは「おかあさん、こっぷ」と言う。つまりこれは「コップに少量だけ水分が欲しい。そしてそばで様子を見ていてほしい」という意味。それ以上飲んでもだいじょうぶだろうって時には、テメーで勝手になんか出して飲む。
 とかなんとか、とにかくいろんなやり方で、自分がきつい体調に対しての支援を具体的に求める。こちらの対応がきちんと当たりだと、合格目線を出してくるのでこちらも自ずと磨かれていく。こちらがハズシてしまったときは、どうのこうの騒がずに目線をはずして失望する顔をしてみせる。これは痛い。騒いだり怒られたりするより痛い。コイツは人を使いこなすのが上手い。
 食べ物だのなんだの、本当にきつくてとてもじゃないが摂取できないときは「なんか食べる?」等聞かれると、目をつぶって手を振って首を振る。まあまあ体調が回復してきてそれでいて「いらない」場合は手を振って「いい」とか「いらない」とか言う。とりあえず元気になってきて、それでも食欲はあまり無い場合は「あ、いいです」とか「あ、いらないです」とかおっしゃる。ちょっとでも食ってみようかというときは、即答せずに腕組みをする。迷うポーズなんだろうけれど、けっこうおかしい。そして意味はわかる。
 今回おもしろかったこと。熱でヒーヒー言いながら。ホントにきつそうにヒーヒー言いながら、小さい声で「こーひー」と言う。は?なぜそんな状態でコーヒーなんだ?と????状態でいると「ろーぜん、こーひー」とおっしゃる。ろーぜんというのは近所のスーパー(相鉄ローゼン)の名称なわけで。は?今ローゼンに行って買ってこいと? とさらに????な状態でいると「くるま、ろーぜん、こーひー」と続く。ふむ、これはまだきっと何か続いていくのだろうと待っていると、「あした、くるま、ろーぜん、こーひー」と。はああああ、なるほど。
 ちぃちゃん、明日になったらもうちょっと元気になってるかもしれないね。元気になったら車に乗ってローゼンに行ってお買い物しようね。そうしたらちぃちゃんの好きなコーヒー牛乳を買ってあげるね。
 「ん。」と満足そうにうなづいて、こんこんとお休みになりました、なるほどね。
 さて、昨夜。発熱してからべったべったしてきていたので添い寝をしていたのですが、昨夜は「いいです」と添い寝を断られる。ベッドに入ってから咳き込んでいるので様子を見に行くと、「あ、いいですから」と言われる。要は、きつくないことはないが、支援はいらんということ。ホントにこの人はわかりやすい。