続・携帯/ぢゃりんこ
大体中学校から自宅まで歩いて5分だし、部活もやってないし、塾に行くって言っても自転車で10分のところだったから。必要ないでしょ。男の子だからというのもあったのも確か。親の意見としては持たせる必然性が全くなかったのだ。
仕事しているといっても自営業だから次男坊が学童から帰ってくる時間には必ず家にいるようにしているし(私が帰れなくても夫が先に帰る時もあるし、バイトがない時は高校生の長男に5時には戻ってもらう。最悪の場合はばあちゃんに頼むし)学校から自宅まで徒歩で10分かからず、学童から自宅まで徒歩で10分もかからない。持たせる必要ないよなー。
い、い、いらないと思う。っつ〜か。確実に「いらない」という環境の子に対して「もってる子」は影響を与えるんだろうと思った。ここを考えるのは「もたせた親」の責任だと思った。うちは息子が携帯を使用しているのを知ってる子にアドレスを聞かれた、と言うので設定してやったけど、「自分から言うな、必要も無いのに人のを聞くな、自分が知ってる人間のアドレスを無断で人に教えるな」なわけで。「アドレスを聞かれた」ってのが3人になった時点で設定してやったのだけれど、もうちょっと考えてからでもよかったなとも思う。どうせたいした通信はしないだろうから、アドレス交換程度で満足するだろうと思ったのが設定してやった理由だけれど。それでも非所持の子からはそうは見えないよね。
なんだかな〜と思うのは。「○○からアドレスを聞いた」という受信がかなり多いこと。本人専用を持たせたのならこの程度のことは親が言うべきだと思う。未熟なヤツにプライバシーを扱う機器を持たせるわけだからね。
子どもの携帯所持についての調査をいくつかクリップ。
携帯電話等に関する調査結果(中学生)
学校への持ち込みは、およそ30%である。このうち、26%が学校への持ち込みが禁止になっているにもかかわらず、持ち込んでいると答えている。
平成14年の岩手県での調査。都市部では学校への持ち込みをする子がもっといるのではないかと思う。機器に対しての依存度も気になるし。また、学校にもっていけばそれは疎外感をもつ子は出てくるだろうと思う。
うちは娘が通学中はわたしが使う可能性が高いので、というより元々そのための機器であるわけで彼の専用機ではない。だから学校に持っていきたくても持っていけない環境。っつ〜か。この子はルールに対してものすごく真面目な子で、言い方を変えれば融通さえきかない子で、持っていっちゃいけないものは持っていかない。それと、もっていって誰かにいたずらされる可能性の方が感覚として強いらしい。だからそもそも大事なモノは持っていかない。でも持ち込みがどうの以上に、人間関係を機器使用の手段で限定されるようなムードができちゃう可能性ってのはどう思うかな、みたいな教育はいるなあと思った。
子どもと携帯電話 利用の実態とその影響 ページ1
月額料金は4000〜6000円
子どもに携帯電話を持たせるときに、親がまず心配するのは、使いすぎによる料金の問題で、多くの家庭では利用金額の上限を決めている。実際に中学生が月にどのくらい支払っているかをみると、4千円から6千円までが中心帯で、ついで「6千円〜8千円」、「4千円未満」とその前後の料金が多くなっている(上記資料2)による)。
4千円かよ、と思った。うちはわたしが娘に対しての「携帯する位置検索機器」として必要な場合があるわけでの維持費だけれど、最低コースで千円の無料通信分がついてきて、位置検索サービス基本料と位置検索サービス従量制金額がプラスされ、各種割引サービス利用の上、この回線の請求額は3000円台でおさまる。今月の使用量をドコモのサイトから出してみると、わたしが位置検索に使った分をだいたい差っ引いて、彼が使ったと思われる金額はわたしにかける電話代含めて数百円。
一度このラインをがさっと超えたわけで。本人金額を知って本当に愕然としてショックを受けていたので、かわいそうなので金額はマル秘。システムの料金設定を全て説明し、「サービスというものは全て金出して買うもの。あなたは金出してサービスを買えるような立場ではない」と言った。最近つまらん内容の受信に対しての返信を避けてるのも、送信自体が金を使うサービスと再認したところがあるかもしれない。
お金に関しては。誕生日だのクリスマスだのにゲームソフトを欲しがるようになった頃から、夫の祖父母からは現物、わたしの実家からは現金という形でお願いしてる。理由はゲームソフトが高額であること。誕生日だのなんだのと簡単に5千円以上の物を二つも手にすることがいいことではないと思ったこと。今の子どもの欲しがるものは高額。現金の方が高額であることがよくわかる。それをきちんと貯めて、お金というものをきちんと考えることを教えたかった。
これは以前書いたけれども。一度、スーパー内のゲーセンで千円を使ったときに、すぐに同じ店舗内のミスドに連れて行って「5分間働いてるねーちゃんを黙って見てろ」と。ねーちゃんがどんな風に大変そうに仕事をこなしているか感想を言わせ、働くということに対しての時給を教える。オマエがくだらんことにあっという間に千円使うってのはどういうことか、よく考えろ、と。
それと。ゲームソフトを売りたいと言ったときに。売りたいものをもって店舗に行って、買い取り価格を聞く。それから「考えます」とお店の人に言って、ゆっくり話す。アンタがそれを買ってもらったときにどんな風にうれしかったか、どんな風にそのゲームソフトで遊んだか。それは金額で換算できるものなのかよく考えろ。そうまでして小銭稼いで欲しいというものが、本当に欲しいものかよく考えろ、と。結果、彼は売らなかった。
貯めたお金は。一時期にゲームソフトを二つ買うことは禁止。一度に500円以上使いたいときは申告制。主としてハードを買うときに使ってる。SPもDSもWiiも、この子は自分で購入。Wiiはハード高いから、買ったときにソフトを一個買ってやった。中学進学祝い。
さて、携帯を使った通信代。今後はどうか、と言えば。自分が中学生高校生のときに、親によく電話代を叱られたわけで。家には複数の電話機があり、同様に複数の電話機がある友人、自室に電話機がある友人もいて、出現してくる長電話というものがあって。姉もわたしもよく怒られましたね。この件もってくれば、そのうち多少の通信代にも目をつぶらんといかんかもしれないなあとは思った。こっちがそうそう清廉潔白ではないのでね。
ただし。こんなちっぽけな機器程度で計れない人間関係ってのを知る時期なんだぞ、と。これは繰り返し言う必要があるんだろうなあと思った。
あと、同じ調査でもうひとつ。
子どもと携帯電話 利用の実態とその影響 ページ2
人間関係への悪影響は少ない
携帯電話が人間関係に与える影響については、さまざまに議論されているが、これまでの調査研究によると、とくに深刻な影響は確認されていない、というのが実状である。
そうかあああ???と、この部分はかなり疑問。調査にドコモのデータが入っているからか、とも思う。
確実なことは言えないし、印象論だけれど。女の子の場合は陰口ツールとして機能するし、男の子の場合は語調の強さの影響は大きいと思う。「なんだオマエ」と口で言われるのならば、その表情だのなんだのと言うことはあるけれど、文字情報はどう受けていくかなんてとこに相互の相違は簡単に出てくるし。持っている人間が限られていることから人間関係がきちんと成立しているとは言えないところで、機器所持だけが先行し、文字がマイナスの影響を与えていくデメリットはけっこうあると思うけれど。
だから「早い時期に所持」というのは諸刃の剣を持たせたという可能性も生まれるわけで。その辺の自覚が「早い時期に持たせた保護者」に大きくかかってくるのだろうなと思う。自覚持って考えます。親にねだる子の「みんな持ってる」が「みんな」ではないにしても、「みんな」を連想させる「1」には確実になるわけだしね。