リツエアクベバ

satomies’s diary

障害がどうの

 steel-blueさんのエントリ読んで思い出したこと。

「障害がある」ということについて。/発達障害メモ

 数年前だったか、電話かかってきて怒られた。みんながやってる地域貢献のちょっとしたことについて、わたしんとこが免除されていることに対しての文句だった。
 免除に関してはご理解のお願いは何度かしたと言うと、アンタはやったかもしれないが自分は聞いてない、と。聞いてないから承伏できない、と。あっちのマンションでは同様の事情をもつ人がいるが、その人は全員の承諾を受けている。あなたんとこは違うじゃないか、とのことで。
 いやそのマンションの人はその免除に関して、わたしは自治会とその人の間に入ったんですけど、なんてことを言ったりもしたんだけど、そんなことは知らんとおっしゃる。でもって、その前年にわたしが子ども会の会長をやったときは「いろいろお世話になってるご恩返しに」と、子ども会でも言ったし自治会総会でも言ったし自治会広報誌にもそう書いたし、と言うが、それもそんなことは知らんとおっしゃる。つまり自分がいるときに自分にわたしが頭下げたんじゃなきゃ認められん、と。(いやあなた欠席してた場だった?あなたが見てなかった?、ってことは計算に入らないのかい?)とは思ったけど、なんだか相手が激昂してるんで黙ってた方がよさそうだと思ってまあいいやこれ以上はなあと黙ってた。
 ここで米つきバッタのように頭下げとけばいいのかなあ、とちょっと思ったけれど、相手のテンションにどうついていっていいのかとぽかんとしてる間に次から次へと怒られる。
 娘の障害に対して「甘えてる」と言われる。免除に対して態度でかいってことなのかなとか思う。でかいつもりはないんだけど、でかいと思うのもまあ自由なので仕方なかろ。まあ何をどう思おうが自由だろ。なので、そうですかとも思うけれど、はあ???と思ったのはこの一言。
 「あなたは知らないでしょうけれど、世の中には重度や最重度の子のような、あなたのとこよりずっと障害が重いお子さんはたくさんいるんです。わたしは大学のときにボランティアをやっていたから知ってるんです!」と。
 「あなたは知らないでしょうけれど」の決めつけはなんなんだろう、やっぱり態度でかいってことを暗に言いたいのかなあ、とか思いながら、ちょっと言ってみる。
 「あのう…。うちの子、手帳の判定は重度ですけど…。」(この時点ではまだ判定は「重度」だった。現在「最重度」。)
 この「重度」と言う言葉を出した途端に、相手のトーンが180度転換。ええっ!という驚愕と共にお気の毒にパワーが一気に上がった。そして、ほめられた。「重度」などというお子さんを、よくもあそこまで立派に育てられて、と。はあ…。
 上がったり下がったり怒られたり同情されたりほめられたり。なんだったんだ?という感じだった。なんか非常に気分が悪かったので、今度道ですれちがうことがあっても挨拶なんてしてやるもんか、と思ってた。でも本当にすれちがったとき、向こうは車に乗ってたんだけど。そのときには、(あ、知ってる顔だ)と反射的ににこやかに挨拶してしまって。なんとなくこっちの顔色うかがうようなおずおずとした顔で挨拶されて(???)と思い、(あ、アイツはあのときの文句の電話のアイツじゃないか…)と気づいたときにはもう車は過ぎ去っていて。自動的に水に流すしかなくなり、人間関係に支障は出ていない。
 あの電話はなんだったんだ…と思っていると、他の人間にあやまられる。地域貢献のそのちょっとした活動に関して、引継事項としてうちの免除の話が出た、と。毎年そうやって引継してきたことだったんだけど、「なんで自動的に免除だ、なんで頭を下げにこない」と怒り出してしまったと。電話して文句言うって言ってたんだけど、きっとSがなんとかしてくれるだろうとみんなが思ってしまったんだ、ゴメンねと。
 ふうん、そういうことだったかいな。ま、そんなことになってるんだったら、事前にタレコミの一本も欲しかったかなあ、と。毎年頭下げて欲しいってことだったら、それはそれでもよかったんだけどな、などと。
 しかし、なんかものすごい手のひらの返し方見ちゃったからもういいや、なんてこと。軽度とか中度とか重度とか最重度とか、なんだろな、なんてこと。「アンタんとこより手のかかる子はいるんだ、甘えるな」って言いたいのなら、「重度」とかって言葉にひるまずにそれ通せばいいのに、とか思った。軽度とか中度とか重度とか最重度とか、本当はそういうことじゃなくて、どこに困難があるかってことなんじゃないかと思うんだけど。そしてその困難があることに関して理解が欲しいんだけどな。
 この後、この方が関わってる小学生のレクの活動に「ちぃちゃん連れて遊びにきてくださいね」って言われたんだけど。(重度だから?)とか思った。言わなかったけど。いやそんなこと言ったらなんかすごく自分意地悪みたいな感じがしたから。今「最重度」だけど。
 でもってこの「ちょっとした地域貢献の活動」には、この半年後から参加。何それ? あのね、小学生の通学中の旗持ち当番。参加できるようになったのは、娘の自力通学がやっと達成したからさ。別の役員さんたちがみんな、「あの人にわざわざ言いにいかなくていいから」って言ったので、特にこの「怒った人」には挨拶に行かなかった。根に持ってるわけじゃなくて、「重度」発言からなんかとても気の毒そうな目線で見られるので、なんかこう、自分、ぎくしゃくしてしまうのでした…。