リツエアクベバ

satomies’s diary

今週の日常

 息子が中学入って初めての定期試験。自主性尊重で静観していたけれど、結局試験前日からかーちゃん家庭教師に変身。かーちゃん中学一年生のテスト範囲がすっかり頭に入っちまって、なんかテスト受けたいくらい。
 社会は地理。日本地図の都道府県全部の位置を暗記。重点は世界地理。「○○で××な国は?」などという国の簡単な説明の設問に、国名と場所を答えなければならないまとめプリント。これがまたふむふむ。自分が地理学んだときと国情報の代表的な表現が微妙に違う。どこを侵略したかどこの国を一時期植民地にしていたかどこの国に一時支配されていたか。まあこんなのは共通なんだけれど。
 たとえば「サッカーが強い国、セリエAが有名」とか「サッカーが強い国、ポルトガル語を使う国」とか「サッカーが強い国、スペイン語を使う国」とか。サッカーシリーズかい?みたいな。
 国の特徴を述べるのにアパルトヘイトだのパレスチナ問題だのがさわりで出てくる。先日の授業参観のときに、他の教科も見学をってことだったのであちこちのクラスを見回ったのだけれど、ちょうど社会はこのパレスチナ問題のとこを説明していて、その授業はいたくおもしろかった。
 しかし興味がなければ単なる授業のようで、この熱い授業を息子はさっぱり覚えてない。あの先生のあの授業ならば、どこの国の説明もさぞおもしろかったろうに、勉強しなきゃいけない時期なんてのはそんなものかもともちょっと思った。
 関心のポイントというものが理系と文系とに分かれるのか。ロマンとストーリーに充ち満ちたような熱い授業の社会はさっぱり覚えていなかったくせに、理科のなんとかの花の受粉だの裸子植物だのなんだのと、わたしにはさっぱりおもしろくもなんともないようななんか規則性分類のようなものは覚えていて、アンタの頭とわたしの頭は色が違うんだなあとか思った。
 先日の授業参観のときに息子が受けていたのは理科。なんとなく流れる説明の中で、微妙に何度か繰り返される同じ説明。要するにこれは「テストに出します」サインとキャッチ。おいあのときのあの授業のあのほらあの部分は絶対出るからしっかり見とけと言う。「そんなのわかるのか?」わかるさ絶対さ。もしも出なかったらアレ買ってやるよ「ホントだな」ああ絶対。
 結果はもちろんしっかり出た。顕微鏡の各部分の名称を漢字で書くことと、そして顕微鏡の使い方の説明。そんなものは顕微鏡使うときにマニュアル見りゃいいことで、暗記なんてしなくても人生やってけるさ、なんてのは試験が続く学生生活では通用しないこと。
 そういうことがわかるのが初めての定期試験かもしれない。ちなみにわたしは人生初めての定期試験で惨敗の経験がある。教科は家庭科。実技でスカートを作った、型紙から起こして。さすが私学の中学のカリキュラムってとこだけれど、中1でスカート作って中2でブラウス作って、そして中3で浴衣縫って高1では着物を縫った。
 そうした実技中心だった時期の試験範囲で何をペーパーでテストしたいのかと不思議だった中1の最初の中間試験。
 試験に出たのはスカートの型紙起こしの計算式。なんだこりゃこんなの覚えてないよと空間だらけのひどい成績だった。そんなものスカート作るときに見りゃいい話でなんで暗記なんてしなきゃいけないのか心底不思議でほぞをかむ。ああ試験なんてこんなものさ、と思ったんだよなあと思う。その後はああそうかいそういうことかいと丸暗記しましたけどね。顕微鏡の方がもうちょっと高尚かも。
 顕微鏡問題はもちろんしっかり出題される。息子はもちろんこの問題に関しては全問正答できたらしいが、その代わりに「アレ」を買ってもらえなかった。何?それ。キットカットの袋詰めのパックのヤツ。賭けの商品にするのは所詮そんなもの。
 それとさあ。社会って教科に出てくるロマンってのを理解するためにはさ、オマエもいっかいドラクエの3やっとけよ、と言う。アレ、そういうロマンの基本だから、などと。
 そうすると目を輝かせて反応。理科の教師がドラクエの3が好きだと言ったと。あはは、なんか中学だなあと思った。