リツエアクベバ

satomies’s diary

知的障害者でもやっちゃいけないことはやっちゃいけない

■「遅れている人だとか社会とズレている人だとか」は思わないが/kmizusawaの日記
その痴漢した人に憤るのは当然。被害にあったあなたに対して「障害者だから許してやれ」的なことを言った周囲の大人の対し方は問題。

 以下、具体的事例なので細部変更して記載。
 ある日、感情的にかなり高ぶった電話アリ、冒頭から「知的障害があるからって、許されるのはおかしいと思う」。
 被害を受けたのは女子中学生。知的障害のある男子中学生から数回、通学中に恫喝様の行為を受けたとのこと。相手の親に言うが、ヒステリックな抗議を逆に受けたとのこと。
 具体的に被害の状況を聞く。相手が一方的に悪いことで、その悪いことという事実の前に知的障害の有無は無関係であること。残念ながら相手の保護者は、子どもの知的障害に対して被害的な感情をもって対していること。
 解決策として、この中学校の学校長と、通学路を一部同一にする小学校の学校長に相談すること。中学校の学校長はこの男子中学生の教育の場の責任者でもあり、この男子中学生の行動に対して、日常の指導の中に入れていかなければならない認識をもってもらうこと。小学校の学校長にというのは、中学の学校長に対して適切なプッシュをお願いするためということ。
 相手に知的障害がある場合、抗議していくまでに考えてしまう時間が出てきてしまうこと。その間、被害当事者の子どもの気持ちがなおざりにされることも重視しなければならないこと。相手の年齢を考えて、必要なのは断罪ではなく適切な指導であること。
 話はとんとんと解決に進む。進む上で、障害児学級担任の立ち会いのもとで、この男子中学生が被害を受けた女子中学生に「あやまる」という機会を持ちたいと言われたこと。
 当の被害者本人である女子中学生は、このことについて嫌がっているとのこと。その理由は、形だけあやまって済ませようとしているように思うこと。
 被害感情で心理的にきついということでなければ、その機会というものに協力して欲しいこと。知的障害がある場合は、相手本人に抗議されなければ理解しにくいことがあること。つまり「怒っているのは先生で、相手は怒っていない」と解釈する場合があること。ただし、その女子中学生が信頼する教諭をその場に立ち会わせてもらい、その後、その教諭と女子中学生で話し合い、そのことを障害児学級担任に報告してもらうこと。
 以上で一応の解決を見ることができました。
 別のケース。小学校の通学路に、知的障害者が通ること。小学生をじろじろ見たり、声をかけたりするので小学生が怖がっているとのこと。一部の保護者が騒いでいることで、この小学校の障害児学級の保護者がつらい思いをしているとのこと。
 該当地域にある知的障害者グループホームをいくつか管轄しているところに連絡し、アポをとり、相談に行く。具体的な解決策を相談する。これも一応の解決を見ることができました。
 問われているのは、周囲だと思います。