リツエアクベバ

satomies’s diary

乙武さんのブログ炎上

 皇族に新たな命が誕生するということで、この話題に関する意見のようなものを批判したい層が虎視眈々と狙っているような気がしていたのだけれど、ここに来たか、と思ったのが乙武さんのところ。

2006.09.07 紀子さま出産
2006.09.07 深くお詫びします
乙武洋匡オフィシャルサイト)

 この件に関しては、以下に全面同意。

安易な謝罪は保身に過ぎない。/あんたジャージでどこ行くの

 しかしねえ、と思う。びっくりするのはつまらない悪意を表す言葉を思いついて、意気揚々と(に見える)言いに行く感覚ですね。おもしろいのかね。

乙武ブログから障害者差別コメント収録 /今日、考えたこと

 ネット上でこうした方々を「イナゴ」だの「ネットイナゴ」だのと総称することが、どうやら一部層でかたまってきたようだけれど、こういう悪意、というものを見ながら思い出した映画。それは中国映画の芙蓉鎮。ネット上にレビューはいろいろありますが、わたしはコレが好きです。

芙蓉鎮/中国映画への招待「3 謝晋(シエ・チン)監督 <第三世代>より

 この映画には、文革という中での普通の人の「悪意」がたくさん出てきた記憶がある。これはこうだ、という理屈の中で、それが前提としてあれば、いかようにも人を傷つける人は出現し、そしてその出現した人は状況情勢によって態度をころころと変えるわけで。
 まあ、文革なんてたいそうなものを持ち出さなくても、そんなことがあり得るのが人間の集団だ、と思う。悪意を思いついて力を得た気になるのか、そんなのは幻想でしかありはしないのに。そんなことを思いつくのがおもしろいのか、世の中はおもしろいことがたくさんあるのに。
 乙武氏を批判するのに乙武氏の体に関してもってくるのって、本当にバカみたいだ。

芙蓉鎮 全長・公開版芙蓉鎮 全長・公開版