リツエアクベバ

satomies’s diary

買い食いってヤツ

 昨日、息子が帰宅したとき、わたしは娘の「おピアノ」のお迎えの時刻でばたばたと急いでいて。そのばたばたのときに「あのね、おかあさん」と息子が言う。
 なになになに早く言ってなになになんだよ、これからみんなで公園のプールに行く約束をした、あ==今からかい、二時間はダメだよ一時間にしときなさいね。
 公園のプールとは小学校の学区域の中にある公園のプール。市営で一時間100円。3年生から子どもだけで入れるとこ。
 お金は持ったの?持ってる、んじゃあとで精算してあげるから、おかあさん今細かいの無いんだよ立て替えといて。おかあさんちぃちゃんのお迎えの時間だからんじゃ〜ね〜〜。と言って、送り出す。
 帰宅。おかあさんごめんね、と言う。ん?な、な、なにが? 買い食いしちゃった。
 いや〜〜、買い食いしちゃったごめんなさい、なんてことを言ってくるほど、買い食いをしちゃいけない、なんてことを言った記憶はあまり無いわけで。つ〜か、お友だちとどこかに行って買い食いをした、ということ自体、彼にとっては初体験。その手の駄菓子屋みたいなとこも近所に無いしね、塾に行ってるわけでもないから機会自体が発生していなかったなあと思う。
 休み時間に友達が誘いに来たと。今日公園のプールに行こうと。何人も何人もで行くことになったと。その誘って回っていた子どもが「今日プールに行こう」、そして「帰りにコンビニで買い食いをするからそのお金も持ってこい」ってことだったと。ああ、だから財布準備するのが早かったんだな、と思う。
 ふうん、なんで行く前に言わなかったの? おかあさん急いでいて、うまく言えなかった。そうか。まあ確かに「あのね」って話を聞ける状態じゃなかったな、と思う。
 それでね○○がね、コンビニでカップラーメン買って食ってたんだよ。
 ん? カップラーメンかい? ふうん。そこんちはそこんちのおかあさんが決めるとして、わたしはゴメン、イヤだな。小学生がコンビニでカップラーメン買って食ってるのって、なんかとってもみっともない。いや、なにそのアレだ。アンタの好きな女の子がコンビニでカップラーメン食ってたらどう思う? おかあさん女の子は違うよ。うむ、女の子は違うってのはあると思う、思うけどどう思う。なんかヤだ。うん、そう、おかあさんが思うのはそんな感じ。
 お友だちが目の前でやってたらそうか、って思うかもしれないけど、まあまだちょっとやめといてくれないか。それでもそういうことをやりたくなったら、まあ正面からおかあさんを説得してごらん、なんてことを言ってみる。やるかやらないかできるかできないかわからないけれど、やりたいことを主張していくことを覚えるってことは、まあ買い食いがどーのってことより大切だと思うしね。そんなことを思いつつ、その「意図」は口に出さない。
 それとさ、できたら言ってから行って欲しかったけど、確かにおかあさんは聞ける状態じゃなかったな、と思う、だからその件は問題ナシ。ただしね、そういうときは50円くらいでいいから、ほらおかあさんの分も買ったんだよ、な〜んてことを言えば満点だったんだけど、ちょっと惜しいな、と言う。え〜〜〜、という息子。バカだね、そういうのが世渡りっていうんだよ、などと教えておく。
 買ったのはグミ二袋。計300円。ま、そんなとこでしょ。いわゆる駄菓子屋ではなくコンビニなんだしね。