リツエアクベバ

satomies’s diary

はてブコメントにレス「金融業の例のニュース」

はてなブックマーク > S:今日の一言 - 金融業の例のニュース
2006年04月16日 kmizusawa サラ金 テレビなどでよく見るすぐ暴力をふるう取立て屋とはずいぶん感じが違う。実際はいろんな人がいるのだろうな。その後何事もなくてよかったです
2006年04月15日 netarou0815 世情・社会の事情etc 以下のフレーズが妙に胸に響いた。「モノ買ったらお金払うよね、サービス買ったらお金払うよね。その基本的なことができない人を相手にする商売ってことなんだよね、この業界はさ」
2006年04月15日 konichan 分を弁える事を知らない人が借金する。私はそう言って説教したことがある。でも、病気みたいで治らないから困る。親の教育とかしつけとか考えるけど、どうなのだろう。息子に遺伝していた嫌だな

 このエントリ、琥珀色の戯れ言のこの記事や、たこぽんのところのこの記事を読んだりして、ふと思い出して入れたもの。借金取りは借金取りだし、「計画的に」ということができない人が作っている業界、ということはある。そんなこと思いながら「金融業界の例のニュース」なんぞとタイトル入れながら、もそもそと書いた。で、もうちょっとそんなことにふれるつもりもあったのだけれど、それでも道に困って利用している方もいるだろうし、悪質さに悲鳴というものがあったのだろうとも思って、まあ体験話にとどめた、と。
 はてブのエントリタイトルと実際のタイトルに「ちょこっと思ったこと」というフレーズがあるか無いか、というのは実はここが起因。アップしてから、タイトル変だな、と思ってタイトル追記したら、もうはてブがついてた、という展開。更新直後の反応に、RSSリーダーの存在を感じるのはこんな時。
 konichanさんのコメントに、ああ、この方、しっかり奥さんなんだろうな、と思った。お子さんに「手渡す」ものに関しては、「悪い」や「ダメ」という価値観を渡すのではなく、「身近、身内の人間のある行為により困らせられる、悲しませられる人の存在」ということを伝えた方が、手渡したいものは伝わりやすい、と思う。これが伝わっている人はその人が作り上げる価値観として「ダメなものはダメ」が入るし、実際、「子どもとしての立場」の人にそんな風に聞いたことはあるなあ、と思う。「悪い」や「ダメ」に関しては、「悪いってことには甘い蜜がある」みたいに伝わってしまう可能性があって、これは「きょうだいに苦労している」人から聞いたことがある話。
 kmizusawaさんの「サラ金 テレビなどでよく見るすぐ暴力をふるう取立て屋とはずいぶん感じが違う」、これホント、そうでしたね。わたしは訪問の目的を知ったときに、正直かなりビビりましたよ。「知らない」じゃ済まされないんじゃないか、と思った。身に覚えの無いこと、関わりの無いことを暴力的に糾弾されるんじゃないか、と身構えた。そのときわたし一人だったわけだしね。男性の訪問者に20代女性一人という構図ですよ。取りたて屋のイメージは、このシチュエーションのヤバさ的感覚に拍車をかけた。
 でもね、「普通に仕事してる人」でしたよ。普通に会話して、普通に「そうですか…」と。疑われる、というよりは、すぐに出てきたのは「誰かに名前騙られたんじゃないか」と。それを聞いてきたときには、そこを突破口にしたい意図だったと思うけれど、「わからない」と言った時点でその可能性の危険さについて考えてくれた。まあ、旧姓なんてことは言わなきゃわからないことで、それを自分から言ったってことに、本人疑うより周囲を疑え、ってことになったのかもしれない。
 取りたてってのは、借りた人がいるから存在する行為なわけで、「客」が商品としての契約通りに返済してりゃ出かけてこなくてもいいわけで。この日、この方と話しながら、それはすごく感じたなあ、と思うのですよね。
 そんな非日常の会話をしていても、その「場」に漂うのは日常の夕餉の支度の「香」。無言でその「香」の存在を無視し続けることが、わたしはなんとなくおかしくなった。で、小皿に盛ってうふふ、と出すと、その非日常なシーンで出てくるにはあまりにも日常的な「物体」に、あはは、と、なんだか変な「その場の共犯者」になった展開はおかしかった。「うまいよ」と言ってから、「変な時間にまいりまして、ご迷惑おかけしました」と、丁寧に言われました。
 netarou0815 さんが印象に残ったフレーズ、わたしも印象に残った。そして仕事ってのは、仕事ってことなんだ、と。そんな風に思いました。悪質な意図を持った貸し付けというものは存在するのだと思う、だからこそ今回の処分というものが出てきたのだと思う。でもだからといって、悪質な利用の仕方をする人に利を与えるような印象が生まれかねないのはおかしいことで、仕事を仕事とこなす人に斜めの目を向けられる可能性が出てきそうなことを気の毒に思う。
 もうずっと長いこと忘れていたこの体験、この後、この方にこのときに「本社から事務書類の郵送が何度か来るかもしれないけれど、処分していいから」と言われた通り、この「借りた人間名前」で何度か書類は来ました。それを見るたびに、50万だかの金額を踏み倒された被害者としての企業名、という感覚を持ちました。