リツエアクベバ

satomies’s diary

はてブコメントにレス 「詳しくはWebで」

はてなブックマーク > S嬢のPC日記:「詳しくはWebで」
2006年03月21日 mid_knight net カラーCMは白黒TVでも見えるからちょっと違う気がする。あえて例えるなら「詳しくはFAXで」か?

 いや、「見える」んだけど、「わからない」広告、出てきていたと思う、カラー放送出現時代。色、というものを前面に出したような。白黒の濃さではわからないもの、というか。もちろんテレビ放送もカラー放送を「生かした」というか「誇示した」ものが増えていく。これもスポンサーの「意志」は関係しているでしょう。「色を効果的に使うCMや番組」を作っていくことが企業にとっては「競争」だったのだと思う。そうやってまあ、いわば、時代が「煽った」とこもあるんだと思う、カラーテレビを買う方向、普及させる方向に。
 以下、本文でリンクさせた カラーテレビとリモコン/昭和の思い出 はすぴー倶楽部から抜粋。

・カラーテレビの放映は昭和35年(1960)であり、その普及率は、昭和45年7.1%から、昭和50年73.1%と短期間に爆発的に広まった。
・カラーテレビが普及するようになって、テレビ番組の方もカラーを意識したものが放映されるようになった。「仮面の忍者赤影」は、カラー放送を意識したために「赤影」「青影」「白影」と色を強調したキャラクター名になったというし、「スーパージェッター」は前半は白黒放映で後半はカラーにした。みんな「そうか、ジェッターのスーツの色は白じゃなくて黄色だったのか」と感心したもんだ。「サイボーグ009」の主題歌も堂々と「♪赤いマフラーなびかせて〜」と 歌っていた。白黒テレビだったら、「♪やや黒いマフラーなびかせて〜」となってしまう。。。(汗)

 カラー放送を見たことがある人が見る白黒ではなく、白黒放送しか見たことがない人が「カラーを想像する、カラーの状態を番組の音声・文字情報で『聞く』」のは、かなりの感覚差があると思う。どひゃ〜〜、色がついてる!って感じだったもの。「カラーCMは白黒TVでも見られる」という感覚ではない、と、思いますね、当時の感覚としては。
 だからこそ、たったの5年ほどで爆発的な普及になったんだと思う。「見てもわからないものを見る、見られる受像器を所持する」という目標のようなものが生活の中に生まれたようなことだったのではないかと。今のパソコンとは比較にならないほど「高価」でしたし。カラーテレビ購入は「一家の父親の満足」というものに関係していたところもあると思う。

昭和45年のカラーテレビの価格は、初任給のおよそ5倍であったが、平成12年では初任給より安くなっており、昭和45年当時はカラーテレビがいかにぜいたく品だったことがうかがえる。ちなみに、カラーテレビ本放送開始は昭和35年富山県は昭和41年)からであり、昭和45年のカラーテレビの普及率(全国)は26.3%であったが、昭和50年には90.3%と急速に高まっている(内閣府 消費動向調査による)。
値下がりが続く家電製品 ― 消費者物価指数にみる家電製品の動き ―より

 まあ、「詳しくはWebで」に関しては、あそこまでの「時代の煽り」はいらないとも思いますけれどね。当時の「テレビ」と今の「テレビ」は位置づけというものが違うし、パソコンやネットは、庶民にとって「カラー放送出現当時のカラーテレビ」ほどの魅力的なものとも言い難いでしょうから。
 でも、もともと「消費」や「資本主義」ってものは、そういう傾向のあるものだと思う。公平性に関しては、行政の情報に対して行うことであって、購入・導入という「機会均等」はあるんだし、あの時代のテレビほどの高価さでもないんだし、「詳しくはWebで」程度で、そうそう騒ぐことでもあるまい、進化に支障をきたすほどのことでもあるまい、と思うのですよね、わたしは。むしろ「競争」で消費者に与えられる「利点」に期待したい。