リツエアクベバ

satomies’s diary

追記『Let's Go ヒバリーヒルズ!』

 「ショート・アイズ」で出した『Let's Go ヒバリーヒルズ!』。 
 この曲の「ヒバリーヒルズ」西東京市ひばりが丘は、1990年秋から1997年暮れまで住んでいた町。『Let's Go ヒバリーヒルズ!』の発売は1992年。1991年に生まれた娘は1996年、4歳のときに西友ひばりが丘店の中でちょっとしたすきに行方不明になり、わたしはサービスセンターで「知恵遅れの子です、自分の名前も言えません、探してください」と泣きつく。
 当時は「知的障害」なんて言葉は無く、病院でも療育の場でも福祉の現場でもないところで、わたしが娘の知的障害を他者に「知恵遅れの子」と初めて口に出して言った経験だった。それを言わなければ娘は探せない。
 西友のサービスセンターの方は、この「知恵遅れの子」というフレーズに顔色ひとつ変えず、狼狽するわたしににっこりと、「だいじょうぶです、服装やだいたいの体の大きさを教えていただければ、きっと見つけられますから」と答える。わたしはこのとき、この人の態度に大きく救われた。
 結局、娘は自分の意志で西友を出て、駅前のロータリーから1人でバスに乗り、駅前の交番に保護されたという展開。わたしは西友でそのことを知らされて、西友を出て「Books J」と、以前は「ロングジョンシルバー」があった場所と、「狭山」を通り、交番に迎えに行った。
 そしてこの事件は、その後、自力通学カテゴリや、「経験で学習する」機会を持たせる覚悟 の考え方につながっていったのでした。