リツエアクベバ

satomies’s diary

ショート・アイズ

 本当に興味のあること/あんたジャージでどこ行くの
 そういう僕が結構本気で好きなことについては、たいがい誰も食いついてこない。

 「誰も」というのは、現在の常連としてある種決まった閲覧者は、という意味だと思う。
 わたしは「ショート・アイズ」の記事中に出したように、「過去、自分の中で未完成になっている思考の元になっているもの、そんなものを解決させるためにネットを利用することがある。」。そういうときに、個人が記載する文章に、自分が見つけたかったものを発見することがある。そしてそうした人口は意外に多いんじゃないかと思う。
 以前、gooでも話題に上げたことがあるけれど、何年も前に自分の管理する掲示板に入れた話題に関して、けして短いとは言えない年月の経過後にメールが来たことがある。JUN SKY WALKER (S)の歌『Let's Go ヒバリーヒルズ!』の歌詞の中で、「Books J」、「狭山」という固有名詞に並んで出てくる「ロングジョンシルバー」。これが長年わからなかったのだけれど、あなたの掲示板のあなたの出した話で、やっと長年の謎がとけた、ありがとうというもの。(歌詞:うたまっぷ
 「Books J」は駅前の本屋、「狭山」はこれも駅前にあるソバ屋、そして「ロングジョンシルバー」は、以前駅前にあった大手チェーン店ではない、フィッシュバーガーがおいしいと評判の地元のファーストフードの店。現在からいえば15年以上前に、すでにこの場所はミスタードーナツ。また「紫娘」というのは、多分、だけれど、近くに東大合格者を多く出す女子校で有名な桜蔭学園のグラウンドがあり、そのことだと思う。ちなみにこの『Let's Go ヒバリーヒルズ!』は、自由学園出身のジュンスカのメンバーにとって第二の故郷とも言える西東京市ひばりが丘のことで、この曲はご当地ソング
 そうしたことが、検索でわかる。おお、と思う瞬間だと思う。これは日常のアクセス数だのなんだのってことは無関係だけれど、誰かにとっては大きなヒント、突破口を見出す可能性を持つという意味で、ネット上のひとつの財産になる。
 今日のアクセス数だの、はてブの数だの、なんていうものは、一ヶ月もすればあまり意味を持たなくなる。それよりも、誰かにとって「おお」というものが、わたしは個人の文章からたくさん上がって欲しい。わたしが「おお」と思うものに、ひょっとしたらめぐり会えるかもしれない。
 RSSに登録したブログなんぞを回りながら、わたしはもっともっと個人の好きなもの、個人の関心を持つものを語って欲しいのに、なんて思ってるのでした。今自分が知らないもの、興味を持つ機会がなかったものにめぐり会えるときもあるのだし。かつてのミュージカル・バトンの流行でわたしが聴く音楽は格段に広がったということもあるのだしね。