リツエアクベバ

satomies’s diary

元旦

 お雑煮食べてから病院へ。入院中の姑、朝ご飯にお雑煮とほんの少しずつきんとんだの昆布巻きだのといったおせち料理が出たそう。夫が姑のむくみのひどい足を丁寧にさする。それを見ながら、結婚したばかりの頃だったら嫉妬したかもしれないなあと思う。妊娠中に夜中に足がつったときに丁寧に足をさすり続けてくれた夫、肩が凝ったというと時間をかけてマッサージをしてくれる夫。これは彼の個性なんだろうと、彼が姑の足を丁寧にさすってやる姿を見ながら思う。口数は多くない、無駄にしゃべらない、でも優しさを持つ態度は静かに饒舌だこの人は。
 病院から家に戻り、今度はわたしの実家に行く。変にばたばたと急ぐのは、生家の父親がつまらんことですぐに機嫌が悪くなるタイプなため。特に盆暮れだの正月だのは、どこで何を騒ぐかわからん。気がせいてしまう。結局いくつかつまらんご機嫌斜めはあったものの、なんとかやり過ごせる程度で済ませられる。気がせいたために忘れ物を二つ。相手に自分を気分よくしてもらえるかどうかという点にナーバスというか熱心というかというタイプの父に接しながら、全く正反対のタイプと結婚した幸せ(母、ゴメン)。
 息子は「祖父」のこうした変にメンドクサイ所を知っていながらふわりと受容する、多分これは父親譲りなんだろう。父は息子が非常にお気に入り。娘に対してはまだ微妙に距離があるがこれは仕方がない。偏見というものを大きく持ったこの人がこの程度の距離で済んでいること自体、父の努力と認めてやりたい。