リツエアクベバ

satomies’s diary

9月17日

朝、7時過ぎに実家に行く。昨夜作ったエンシュアゼリーを舅の朝食に間に合わせたかったから。

寝不足でげっそりした義妹がいた。昨夜、舅の痰のからみがひどかったらしい。何度も夜中に起きたのとこと。
連絡しようか、看護師さんか訪問医療の医師かどっちだろう。どっちが正解なんだろうとか。
「いや、医師で」と答える。正解なんかどっちでもいい。ストレートに医師でいいよ。訪問看護が先でとか言われたらすみませんとか言やいーじゃん。

11時過ぎ、義妹から電話がくる。「おとうさんがよくない。口からの摂取はもうできない」とか、なんか説明が始まる。いや待て、ちょっと待て。順番違う。医師に連絡したのか、医師が来たのか、それで説明されたのか。
「そう」。
ちょっと待て、すぐ行く。

すっ飛んでいって、話を聞く。10時過ぎには医師が来たそうだ。うんうん、そうか。あなた以外の実子3人にわたしから連絡入れる。あなた昨日ろくに寝てない。今日もバタバタする。混乱もしてる。きょうだいたちにはここんちに連絡するのは夜まで待てと言っとくよ。

話を聞きながら、情報を箇条書きに整理する。箇条書きの中身を義妹に確認をとる。

医師からの話

  • 状態が悪い。
  • 口からの摂取はもうできない。
  • 今日から酸素使用開始。
  • 皮下に点滴を今日から一週間。
  • 点滴はこの一週間だけにする。
  • 一週間後から自然な看取りに入る。
  • 心臓の状態がよくないので、点滴する一週間の間に急変の可能性あり。

義姉と義妹2に電話。先週、いろいろきょうだい間で話していてよかった。

夕刻、義妹と思い出話を少し。1月から始まった在宅介護。最初の一週間、最初の一か月の緊張。ついこの間まで今年はもうこのままいけると思っていたね、去年は去年で終わりかと何度も思ったのにね。

いつ来るかわからない別れの日を目の前に、ひとつひとつ日常を重ねる。すぐに連休で、よかった。

ゼリー大好き

昨夜、舅のための介護食ゼリーを作る。作りながら夫と話をする。ゼリーが、固さが、うまく食べられるか、とかそんな言葉が飛び交う。

「ゼリー?」

目を輝かせて娘が聞く。ゼリー好き娘。ちぃちゃんのも作ってあげるからねと約束。

したんだけど。午後気づいた、あー娘の分も作らなきゃだ。舅が食べられる食べやすい固さとか、義妹とそんなことばっかり話してて娘のことを忘れてた。ゼラチンはあるが、なにでゼリー作ろう。買い物行ってる時間もないし、こういうときに限って牛乳が明日の朝の分のギリギリとか。

ミルクティーのペットボトルがあったのでそれで作る。少し砂糖と牛乳を足した。美味しいって。よかった。明日はもう少しリッチなゼリーにしようかな。

エンシュア覚書

舅にエンシュアが処方された。
医師が処方する液体の高カロリーの栄養剤。医師が処方して薬局で購入する。黒糖、バナナ、ストロベリー、抹茶、コーヒー、メロンなどの味がある。

www.abbott.co.jp

嚥下の力が弱く誤嚥性肺炎を繰り返す舅は、液体をそのまま飲めない。介護用のとろみ剤を使う。液体に混ぜる。液体の温度に関係なくとろみをつけられる。
いろいろな製品があるが使っているのはこれ。

web.sinseido.co.jp

しかし、エンシュアはとろみ剤でうまくとろみがつけられないと義妹が言う。うまくとけないでダマができる。通常の量でなかなかとろみがつかない。

「では、ゼラチンを使おう」

そう提案する。「エンシュア ゼリー 作り方」でググると、ちゃんと先輩がいる。

www.doubleax.com

試しに作ったら、義妹が「もっと柔らかい方がいい」と言う。

ということで、今日作った分の覚書

用意したもの

手順

  1. クッキングゼリーを小さじにのせるように入れ、ナイフですり切り一杯にする(全量の8分目くらいの量になった)
  2. イワキのガラスタッパーにクッキングゼリーを入れ、エンシュアを50ccくらい入れる
  3. ガラスタッパーを蓋をせずに電子レンジへ。600wで様子を見ながら10秒を6回
  4. よく混ぜてゼラチンが溶けきったら、エンシュアの残りを全部入れる
  5. 粗熱がとれたら冷蔵庫

もろもろ

  • 基本はリンク先に習う。熱し過ぎて成分を壊すことのないよう、少量を軽く温めてゼラチンを溶かす
  • リンク先の時間ではエンシュアの温度が上がらず、ゼラチンがうまく溶けなかった。ガラス容器だったり、蓋をしなかったり、平たい容器だったりが関係するのかも
  • 再現がしやすいように、ゼラチンの量を決めた

今、ブツは冷蔵庫でぷるんぷるんしている。柔らかめのゼリー。これで明日、王様に献上してみる。

歯医者

今日は娘を歯医者に連れて行く。月に一度、娘の歯磨きをみてもらって、クリーニングしてもらう。

以前は少し遠くの、障害者に対しての予防歯科に熱心なクリニックに通っていた。車で30分くらいかかる、混んでいて予約をとるのが大変。なので近所のわたしのかかりつけに変更させてもらった。

そのときに、以前のクリニックでやっていたことを同様にやってもらえるようお願いした。

  • 処置をする前に「○○をします」と声かけする
  • ひとつの処置の度に、ゆっくり10数えながら行う

テンカウント。ただ我慢するのではなく、我慢する長さを本人が理解しやすいように、ということだった。長めの処置の場合はテンカウントごとに区切る。

こうした「今までのやり方」を説明してお願いした。知的障害をもつ人に接した経験がなかった歯科医師が、娘との関係を一から築いてくれた。
こんなふうにやった、こんなことを上手にさせてくれた。と、毎回歯科医師がうれしそうに報告してくれて、申し訳ないくらいありがたかった。

こうして娘のかかりつけになったこの歯科クリニックは、何人もの歯科医師やスタッフがいるところで。
ここで最初に娘との関係を築いてくれた歯科医師は、親の跡を継ぐために退職。丁寧に引き継ぎをしてくれた「ふたり目のイケメン」にお世話になってる。優しい青年でありがたい。

日曜日

日曜日は早々に入浴をすませて9時を待つ。

「怒ってるおじさんたちのテレビを見る」

娘にそう、説明する。

今日もおじさんたちがおっかない顔で、顔を近づけたりしながら怒鳴り合う。

おじさんたちの会話の内容を理解できない娘には、主人公のおじさんが焦る顔をするのか、強気の顔をするのか、微笑むのか。そのあたりで展開を感じるのだろうか。

おじさんたちは大声もさながら、とにかく顔の表情が豊かで。また動きもなかば大げさだったり。いろいろと娘にはわかりやすいかもとも思う。

半澤直樹をみて、さてまた一週間が始まるね。

棒餃子

ちょっと前にはてなブックマークでこれを閲覧。

dailyportalz.jp

うまそうだなあと思った。今日買い物に出ていて、急に思い出す。「ワンタンの皮を買わなくちゃ」。
餃子の皮だのワンタンの皮だののコーナーに行ったら四角い「棒餃子の皮」があった。これでいいじゃんと思った。

なんとなくアレくらいの感覚だったので、改めて閲覧とかせずにどんどん下ごしらえ。なんか挽肉じゃなくて肉のまんまだったなと思う。豚の切り落としを出して包丁で軽く粗刻み。長ネギを輪切りにしたものを入れて焼肉のタレを入れてもみ込む。
棒餃子の皮を出して巻いていく。皮が30枚入ってて、微妙に中身が足りなくなった。スライスチーズをまいたものと、キャベツとピーマンを刻んで軽くコンソメふったものを中身に巻く。

チーズと野菜のやつは、軽くフライパンで焼く。焼くだけで蒸し焼きはしない。皮がカリカリで美味かった。

棒餃子は餃子の焼き方で焼く。肉肉しい棒餃子でべりー美味かった。焼肉巻きだね、焼肉のタレで揉み込んでるんだから。

ビールがうまい!

あとで思いつきの元になったリンク先を見たら、なんか全然別物を作ったみたいだ。美味かったのでオッケー。気に入ったのでまた作ると思う。

ひと段落

舅、午前中訪問医療で医師の診療。電話で状態と今後を医師から聞いた夫、直後にわたしに電話をくれて聞いたことを話す。

パートから戻り、昼食の支度。息子が自室から出てきて、ふたりで食事の準備。素麺がゆであがるころ、義妹がくる。

夫の話、義妹の話、内容は似たようなものなのだけれどニュアンスがちがう。慣れたおばちゃん相手と、初めて話すおっさんと、医師も話し方が違うみたいだ。
キレた妻に従ったような経緯ではあるが、夫は「直接話を聞いてよかった」とのこと。後ろから蹴ったようなものかも。

  • 誤嚥性肺炎の初期だった。
  • 4日間の点滴と絶食、投薬、痰の吸引処置、毎日の訪問看護
  • 今日で、治療は一区切り。
  • 食事と水分補給を無理ない程度にすすめていく。
  • 今は落ち着いているが、今回の状態以前には戻れない。
  • 口から摂取できなくなった時点で、点滴等考える。経管栄養は選択しない。
  • 点滴自体をどうとらえるか。
  • 点滴に頼って最期、という場合体がむくんでいく傾向がある。
  • 時期をみて「点滴を終了して自然な最期」という選択もある。

去年は誤嚥性肺炎を繰り返して救急車や入退院の繰り返しだった。今年の1月から在宅介護開始。「今まで病気にならなかった」。これはすごいことなんじゃないかと義妹と話す。